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ドイツの旅(44)オーストリヤとの国境

ドイツの旅(44)8月30日 Oberammergau
ベルリンを8時45分発⇒14時39分ミユンヘン着、乗り換え、15時35分発Mumau 16時35分着、16時42分発⇒17時20分Oberammergau着。
今日は初めての晴天だ。ドイツに来て初めてである。1等車には僕の他にもう一人が乗っているだけで、ミユンヘンまで1等を僕が一人占めした感じ。メインの路線であると思うのだが、1等にこんなに少ないのは何故だろう。東ドイツだった地域方を走るがやはり西ドイツとの生活の格差が民家の仕上がりが劣ることがわかる。都市の周辺の畑のようなところに集落があるが、そこに小さな平屋が集っている。土地は広いのだが、住宅は小さい、外見だと2部屋ぐらいしかないのではないかとさえ見うけられる。仕上げ材の屋根、壁などが板やトタンが多い。明らかに統一前の建物である。緑は多いが生活には小さすぎる感じだ。広々とした農家の畑の中の家でも明らかに西ドイツの家と違って粗末である。そして手入れがされていないのが多い。破れたり壊れかけた建物も修復がされているのが少ない、これは社会主義体制として共同所有だったからなのかもしれない。

夏終わる風車も休暇をとっている   風車が沢山あるが無風状態の好天気
夏の風邪ウガイせよとのメールかな
庭先に四人テーブル秋の昼      農家がのどかな昼食
秋支度牛も揃って昼休かな
家からメール
「風邪ぎみとか、ビタミン飲んでいますか?手洗い、うがいしていますか?体調を整え行動してください!こちらはまだ冷房入れています。昨日は久しぶりに理香さんに少年隊のミユージカルを観に連れていってもらいました。老いも若きも盛り上がり、久しぶりに体が軽くなったような気分。行ってよかった、楽しかった。昨日はそんなよい日でした。私は元気です。風邪を気つけてね!それからビール祭り、飲みすぎて危ないことが起こらないように気をつけてね。酔っぱらって誰にでも話しかけ、相手を信用し怖いことが起こらないように楽しんできてください」
とあった。だから返信に、「ミユージカルに連れていってもらって良かったね、どんどん連れてもらい、元気に成ってください」と送信した。
それもリハビリになると思う。
ミユンヘンに着いたがビール祭りにしては、昨年のような賑やかさが無い。9月1日からなのだろうか。昨年はたしか9月の中旬だったから、もうビール祭りの衣装で男も女も年寄りも祭の服装一色だったし、駅前の信号を渡るのさえ次を待たねばならなかったのとえらい違いだ。次の週ぐらいからなのだろうか。
ミユンヘンで1時間待ち、支線に乗り換え、4人部屋に老人夫妻と僕。僕より若いのかなと思い訊くと80歳だという、顔の艶もあるし二人とも80歳で、ハノーバーから写真を撮りにいくところらしい。婦人の方も別のカメラを持ち写真家のようだ。リックは小さいが写真の機材ケースはすごく大きい。今日は暑い日になり室内がむんむんするから、2人に日本の扇子をプレゼントし話しこんだ、停年までは病院に勤めていたという。「次の駅で貴方は乗り換えだ」と教えてくれたが、どうも僕の手持ちの時刻表の名前と違うようだから、デッキでいたら、走って来て「感違いしていた、済まない次の駅だった」と出口まで教えに来てくれた。元気な80歳である。
乗り換えて、また40分で最終駅のOberammergauに着く。
ホテルまで歩いて10分以上かかった。「予約で5日間しておいたのだが」と「予約は聞いていない」というではないか。たしかに昨日日本人女性が列車から予約してくれたのに、違ったホテルだったのだろうか。今日一日は泊まれるが明日からは満室だという。一緒に食事していた家族連の主人に「近隣のホテルに電話してくれないか、僕はドイツ語ができないから」と頼んだら「それだったら、次のホテルはこのホテルから探してもらったらいい、ついてきなさい」とホテルの事務に頼んで引き合わせてくれた。すると事務員さんが「明日朝に次のホテルはとってあげる」と了解してくれた。なんとかなりそうだ。
夕食後7時半になったが、まだ明るいから街に出た。するとなんと、この商店街の壁いっぱいにはそれぞれ凝ったデザインの絵が描いてある。それが宗教画ばかりでなく、それぞれの家の趣味なのだろう、違った絵だ。原色を使わない柔らかなムードの労働や、家族の営みなどである。こんな工夫の商店街が日本にもあったらいいなと思う。気にいったから、沢山の写真に納めておいた。この街は山を境にオーストリヤとの国境になるようでその山には雪が見える。ひょっとしたらスイスの国境ではないかと思えるほどスイスの家の風景が似ている。家並がそれぞれ窓に赤や黄色の花で飾られていて明るく感じられる。建物がほとんど木造でスイスと変わらない。すぐ後ろに山が控えていて、ここまでは登山列車であった。勾配をどんどん登ってきたから、相当の高地であろう。だから、今までドイツでお目にかからなかった山に初めて出会ったことになる。事前に調べないでのバッタリの旅の素晴らしいところだ。これが僕の旅の楽しみ方、これがあるから、感激があるというものだ。

by akinishi1122 | 2008-10-17 11:12 | 旅行

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