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社内報

日々新聞  2014年3月17日(月)第5209号
創業48年の理念(10)生い立ち、学歴、肩書き、男女とは
日本の社会では、長い間、生い立ち、学歴、肩書き、男女といった本人の能力や意欲と関係ないところで人を区別してきた社会でした。人間がこのように区別されてきたことを考えてみましょう。そもそも生い立ちという意識はどの時代から言われるようになったのでしょうか。日本では集落社会ができ、人々が分業により集団をつくり、男性は主に外の仕事、女性は子育てのために家の近くの農作業をすることで、人々は経験をした人から学びとる文化ができてきたのです。稲を作る、寝る家作る、着るための布を織る、家畜を飼う、そのために道具を考え出す。道具を作る専門家職人ができる、一人では余るほどの商品ができてくると。自分の品物と交換がはじまります。
こうして分業が発達してきました。交換するために便利な貨幣もうまれてきます。こうして金持ちとそうでない人や土地をもつ人と持たない人などに長い歴史のなかで別れてきたのです。そして財産や土地を持っ人々を受け継ぐ家族ができ、社会に富む人とそうでない人と、生れながらに「育ち」がちがうようの見られる社会になったのでした。能力の違いというよりもたまたま社会が必要なものを造ることのであえた人たちだったのです。
このような社会の名残として富める家族とみられているのがまだ続いているのです。
学歴社会とはどんな意味があるのでしょう。
日本は明治維新で西洋の文化に立ち遅れ、このままでは西洋文明の押されて独立していくことが危険だということで西洋文化を取り入れるために教育に力をいれ、特に政府の方針を徹底するために統治する人々を育成する東京帝国大学を中心に官僚をそだてたのです。都道府県の知事もこれらの大学を卒業した学生を任命し、政府の方針を行き渡らすために国立大学や高等学校、中学をつくりそこを出た人々を役人にし、給料を安定し生活を安定さすために各々の学校をでることで将来の生活の保障に学歴を利用したのでした。
男女の差別も明治憲法、民法で女性は男性に従わねばならないと女性の権利を男性以下にしたのです。これが現在もまだ男女の格差として、法律では平等と言いながら市民生活にまだ男性優位の制度が続いているのです。
以上みてきたように、人間の能力に関係なく、人々が昔からの制度の名残の中に日本の社会はまだまだ解決しなければならない問題を抱えているのですね。

日々新聞  2014年3月18日(火)第5210号
創業48年の理念(11)学歴とは
世の中では学歴ということで採用を決めている会社などがいまだに沢山あるようですが、果たして学歴ということはどれほどの意味があるのでしょうか。大企業になれば、特定の学校を選定してしか受検できないのがいまだに続いているようです。専門技術を習得して入社してくれることは確かに効率よく実践に役立つかもしれません。ところが、わたしたちの会社で経験したことでは、確かに初めの段階では理解が速い知識を持っていますが、それも年数がたち現場を担当して現場を知る人と、机上の勉強とはかならずしも役に立つかどうかは疑問に思うことが多く経験をしてきました。
現場を知ること、経験を積むことで自信を持った社員が沢山育ち活躍しているのがわたしたちの会社です。
学歴ということでは、大阪大学、京都繊維工業大学、神戸大学、大阪市立大学、大阪工業大学、関西大学、近畿大学、大阪芸術大学という卒業生が入社した歴史がありますが、普通高校を卒業し自分が興味を持ち、自分で現場をこなしながら、勉強した人々とどれだけ違いがあったかは、本人のその気になった人々が成果を上げて、社会に貢献してきたことを歴史として知ることができますね。。
我が社の48年の歴史は、人間がその気になれば自分の世界を創りだしていくことだと知りました。
世界的な建築家の安藤忠雄氏は大学も出ていないし、自分が最初に手伝いした建築デザイン事務所で建築に興味を持ち、いわいゆる普通の高校を出て自分が勉強し、世界の有名な都市や建物を設計し世界の都市計画を沢山手がけ、日本では東京大学で建築学を教えるまでになっているのです。
私たちはだれでもそんな可能性を持った人々の集団になろうとすすんでいるのです。

日々新聞  2014年3月19日(水)第5211号
創業48年の理念(12)肩書きとは
私たちの社会では学歴や肩書きで人を見る時に先ず見てしまいがちですね。するとその学歴や肩書きについての受け取った側の先入観で、その人を自分のイメージでみてしまいがちです。そして大体が期待外れになって失望してしまった経験は誰にでもあると思います。
この学歴や肩書きはその人の身分や知識を表すのにつかわれがちですが。受け取る側の期待とは違う場合が多いのですね。それは、受け取る側は自分が知識がないために、その知らない部分を相手が知っているものと期待するからでしょう。期待というのは受け取る側にあるものですから、おおかた過大になるものです。そしてその期待に沿わなかったことで、逆に相手にたいして失望や軽蔑となることになるようです。
これが仕事においての期待となれば、相手を信じたために失敗するということが起きるようです。相手を期待で信じ行動したばかりに失敗、あるいは信用を自分が無くしたことで、期待した相手に責任を転嫁したりすれば、これは相手との今後の信頼関係もなくするものですね。
学歴や肩書きは一応の目安とはなるでしょうが、肝腎なことは、自分がそのことについて判断をする主体とならなければ失敗することにならないでしょうか。
物事を考える時、いつも自分の立場、位置をしっかり持って、知らないことを聞くということがなければ、相手に頼って失敗したことが自分の知識や力にはならないのではないでしょうか。
権威に頼らず、自分の足で立ち、自分が判断の主体になることで人々は知識と技術、力は自分についてくるのではないでしょうか。
当社は「貴方はどう思いますか?」ということをいつも問い続けているのはこのことなのです。

日々新聞  2014年3月20日(木)第5212号
創業48年の理念(13)やる気とは
人は自分の欲望がだれでもあるものです。それは生きるために先ず欲しいものはお腹にたまる食べ物の母乳から始まります。人間だけは母親の庇護がなければ生きることはできません。非常に弱い動物ですね。そして自分の力で食べ物を探したり作ったりするのはずっと時間がかかり、10歳ぐらいまではかかるのではないでしょうか。
親から離れて生きる頃から自分の欲望に従って自分の意思というのが段々大きくなるものです。そしてその欲望の質も生きている社会に相応しい欲望になるものです。ですから文化が発展すればそれに応じて人間の欲望が高くなるものです。知らないものには欲望は生れませんね。
欲望というのは環境社会に応じてうまれるものです。
より豊かになりたいという欲望はその人の環境に応じて生れ、そしてその願望が叶えられるように行動もうまれてくるものです。
私たちの国ではこのことを「文化的最低限の生活を得ることを権利を有する」と日本国憲法に生存するために人間らしい生活をできるように保障しているのです。
これが文化なのですね。文化というのは個々人によって違っていますから、一様ではないのです。文化水準を知るために国民には義務教育が無料として保障されているのですね。
どのような生き方を自分で決めるかによって欲望も違ってくるものです。
ですから欲望を叶えるためにやる気というのが生まれるわけですから、わたしたちは「どんな暮らしをしたいか」ということにより、そのためには「何を如何にすべきか」という課題がおのずから湧いてくるのですね。
ですから、目標や目的が自分の生活を豊かにする方向が見えてくるのですから、わたしたちは先ず自分がどんな人間になりたくて、なにをしたいか、ということを自覚した人々が、それに向かってやる気が生れると言えるのではないでしょうか。
そのやる気というのは人によって違いますから他人と比較できないものですね。そしてその人の価値も自分が決めた目標によって価値は違ってくるものなのです。

日々新聞  2014年3月24日(月)第5213号
創業48年の理念(14)儲けるということ
今から40年前、税務署の調査が会社を調査に来たときの話です。赤字を申告していたのですが、税務署曰く「何故儲からないのですか、何故儲けないのですか?」と聞かれ驚いたことがあります。もう一つ、やはり40年前、同友会の全国研究集会に参加したときの発表者で「未来工業」の山田社長が「儲けない会社は社会悪だ、存在価値がないのではないか」と言われたことでショックを受けたことがありました。
どこの経営者でも儲けるために事業をやっているのに、税務署は、何故儲からないのですか、とは何事だ!と思いましたし、同友会の社長は儲からない仕事だったら、社会に必要がない、というのです。
資本主義社会は事業というのは利益をあげるためにあるのが目的だから、利益を上げない会社など社会に存在の価値が無いといわれてみれば、なるほど利益が上がらないことで会社は維持できないし、社員やその家族にたいして責任を果たせないのですね。こんな簡単なことを解らないまま、ただ動いていたことに気付かされました。
私たちが経済活動をするのは、お客様の必要を満たすためであるが、社会奉仕やボランチアでやっているのではないのですね。働く私たちも社会に貢献して、生きて循環していくことで社会はなりたっているのであり、利益を得、生活を豊かにするための賃金を得るための十分の利益がなければ、社会は巡回していかないのですね。だから私たちは十分生活できるだけの利益をえることが社会全体に役にたっているということですね。
税務署がゆう「何故儲けないのですか?」と言う質問は利益をえるために企業は存在する、という国の法律「商法」に定められているからなのです。
利益を得る仕事が当たり前とみている「商法」や社会に対して責任をもって利益をえる活動は正々堂々と計画して営業することを社会は認め期待しているというのです。これが働くということの意味なのですね。
その利益を生まない企業は社会に存在する値打ちもないということになるのです。

by akinishi1122 | 2014-03-24 12:07 | 社内新聞

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