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2012年夏の旅(74)




(74)2012年9月29日 フランクフルト・旅の終わり (74)

知れば知るほど行きたき国や秋に入る 知ることはもっと知る旅心をそそるものである 

色々の出来事があったが、なんとか明日の帰国の日までこぎつけられた、というのが実感んでホットしている。
毎日歩く、石畳の上を歩くことが多かったが、持病を秘めていたのが表に出なかったのは、この歩くことで腰痛を表にださせなくて効果があったのではないか、と思うほど、快調だった。だから歩くことは今後も続けなければならないと学んだように思う。
最終に近い2日ほど前に少しだけ腰の痛みの予感のようなものがあったから、「森光子体操」をしたら治ってしまったから、僕には「森光子体操」が効果があることも定着してきたようだ。

夕方パソコンを開いたら日本には大型台風が来ているようで、明日30日の夕方近畿地方に接近するとの予報だ。その予報通りになれば、僕の飛行機の着陸時間が10月1日の朝7時50分だから、微妙なタイミングである。風速65mというから、今までにない風速だから早く通り過ぎてくれたらいいのだが、最後までこの旅は緊張させてくれている。

「文学阪神」(阪大)の中桐さんから「50号から72号まで読み終えました」といって各号ごとにコメントや感想を書いてくださっている。日記に関連して、僕の知らない絵画や音楽家の作品についての新しい知識を与えてくださって、またその関連で旅の思い出が深まることになった。同じく阪神支部の中路氏から「昨日の日記のロシヤ人とその日本人妻の心温まる親切に私も一緒に感激してしまった」とあった。
同友会の副代表理事M氏からもそのロシヤ人と日本人妻の心くばりに自分のことのように喜んでいると、伝えてくださっている。
旅をすることで、忘れかけている人情の次々を、僕と一緒に想いだしてくださったり、中同協の副会長になられたD先生からも毎週僕がうけている世界の人々の優しさについて、その心を共感をもって、自分の病院経営に生かしたいと学びの言葉と、一緒に考えてくださっていることは嬉しいことである。先生の同友会に対する思いがいつも経営と結びついて感想をくださっていることは、ますます尊敬が深まることだった。
大阪代表理事であるH氏から同じ外国旅行の友人として、ご自分の旅と経営と重ね合わせて読んでくださっていることがわかり、同友会の発展に国際的感覚をとりいれた指導がなされることだろうと思い心強く思うし、同友会の発展が間違いないと大きなき希望と確信ができた。
今回の一人旅は航海図を持たない海洋航海であり、未来の解らない経営と同じ旅であったように思う。だから冒険と失敗の連続である。これは今まで経験した経営と全く同じであることを知った。
民主文学の尊敬する作家の風見さんから、「毎回の冒頭の俳句が気に入っています」。というコメントがあったので、改めて俳句を読みなおす機会ができて嬉しいことだった。

 今回の旅は特に人々とのコミユニケーションを通じて外国の友人を意識的に作るようにしたので、36人ものメールの友人ができた。帰国してからもその国の人々とのコミユニケーションを絶やさない工夫をしなければならない。そのためにパソコンの翻訳機を上手に使いこなす勉強が必要になってきた。やはり英語も不十分だし、だいいち相手の国の言葉で書かない手紙は長く続かないと思うから、なるだけ相手の国の言葉で手紙を書くことで、はまた新しい楽しみができそうである。
国別にはアメリカ、フランス、ドイツ、中国、韓国、イタリヤ、フィリピン、マレーシヤ、エチオピヤ、ザンビア、ポルトガル、モロッコ、オーストラリヤなど。
なによりも外国で出合った日本人も多い。未来のある学生や大学の教授が4人もある。アメリカの教授とも知り合いになれた。だから日本に帰ってから、もう一度出会いを日記と写真とで読み返しながら書かねば、忘れてしまいそうである。
殆どの外国人が「face book」をやっているから、便利であり、もう4人からface bookで便りがきているほどだ。

午前中に荷物の整理をして、大変お世話になったスーツケースを処分した。スイスで4年前に買ったのだったが、ファスナーが壊れて閉まらないので外国で捨てるのは気の毒で愛着もあったが仕方ない。新しくここで買ったスーツケースに入れ替えた。

社内新聞も毎日書くつもりでいたが、最初の1週間ぐらいで休刊になってしまった。これは日記を書くことでそれを掲載してもいいのではないかと思ったからであったが、やはり日記では社内新聞にはどうかと思って、とりあえず社内新聞は帰国するまで休刊とした。
いずれにしても社長はじめ、社員がみんなそれぞれに自分の持ち味を生かし他所にない創造的な活動をしてくれているおかげで、僕もこんな旅ができているのでみんなに感謝している。素晴らしい社員ばかりで有難いと思っているし、感謝している。

午後からフランクフルト市内に出て土産を買った。女性たちにはハンドバック、孫たちには、ドイツのビール祭りで着る服、男性にはベルトにした。その他は俳句会、山の会、ピアノの先生、囲碁の会にはみんなチョコレートにした。これで明日は何も買わなくて飛行機に乗るだけである。

秋子の健康が保たれていたからなによりも有難いことであった。みんなに支えられて本当に幸せな旅であった。家族絆が生きる力のエネルギーになる裏ずけであることも知った。人間とはなんて素晴らしい人達ばかりなんだろう。この人々があっての自分であることも教えられた。

by akinishi1122 | 2012-10-02 13:13 | 旅行

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