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私と山

山と旅と人生と  
私の山にかかわる思い出は子どもの頃は遊ぶことが海や山という自然を相手にすることが遊びの主流でした。ですから、石蕗や山桃、松茸などの自分の秘密の場所を持っていたものである。また高校のグラウンドの向こうに山があり、そこに渋柿を吊るして弁当の時に一つずつこれも隠れた場所に吊るして楽しさとスリルを味わいながら、勉強などしなくて遊びの場所を提供してくれるのが僕にとっての山の思い出である。
現在でこそ健康のために山歩きをしているが、遊びがそのまま健康を作ってくれていたのではないかと思う。
現役の時代は忙しいのと金がないのとで山とのかかわりは殆どなくなったが、あの震災の数年前から早朝の暗い時間から毎朝出勤前に甲山森林公園をほとんど毎日歩くようになった。そこでかじか会の案内チラシを目にすることになって入会することで、子どもの頃の山遊びの懐かしさがよみがえってきた、それから山歩きの回数記録を記帳することになった。
ちなみに5月末現在で930回となっているから、吾ながら驚いている。
一人での山歩きの時代には高い山から下るときは飛んで跳ねて降りたものだったから、膝を痛め、原因が分からず、もう歳なのだろうか、などと自己判断したものだが、かじかに入って人間の体や筋肉の仕組みまで教えてもらったのだから、やはり組織にはいり先輩や科学的な歩き方を先輩各位から教えてもらいありがたいと思っている。
12年前に腰痛を患ったことがあるが、私のかかりつけの外科医は、「人間4本の脚で体を支えるのが当たり前で2本足で歩くことで腰に負担がかかり腰痛は当たり前だと理解しなさい。腰痛と仲良くして生きることを考えなさい」と言われそんなものかと諦めかけていたのだが、中国整体の先生の教えが、山歩きは体によいと勧められ、山歩きは自分の健康に直接役立つものだと認識することになった。そして最近は殆ど腰痛を感じなくなってきた。ですからわたしにとっては山歩きは健康に欠かせないものとなっている。
もう一つ私にとっての山は、外国の一人旅をすることが多いから、その旅行を80歳まで一人歩くとかねがに言っているために、足腰を鍛えねばならないことを自分に課しているのである。旅行中は勿論、家でも「森光子体操」を欠かさず行っている。これがなかなか良い効果があるようで、毎日75回の屈伸運動をしている。
いずれにしても、100歳まで生きる希望と80歳までの外国の一人旅という目標があるということは、毎日の体を鍛えることが苦にならないものである。
人間は目標があったら老いないといわれるから、できるかどうかわからなくても目標を持つことは、わたしの健康には役にたっているように思う。


「山の会かじか」の7月号の巻頭言

by akinishi1122 | 2012-05-31 10:00 |

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