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社内

 自分の立場を考える行動
自分の位置や立場とは何でしょうか。それは一口で言えば[社会的な自分の立場]と言えるかもしれません。社会的立場というのは、人間関係を意味するのです。
人間の集団は約束事をもって成り立っていますね。その約束事を護って人々は他の人を安心してつきあい、他の人を信頼できるようになってきたのでした。
私たちはカレーライスを食べたり散髪屋さんにいっても安心して食べたり、散髪店で完全に顔を任せて剃刀の前に座っているのは、約束ごとで金と引き替えに安全をまかせているのですね。
これを社会契約説といって無言のうちに契約をしているのです。
それと同じように個人や会社、グループといった人間の集まるところにはその集団の目的にそった約束や契約がなされているのです。
契約をしたら、その当事者は約束を護らねばならないことになっているのです。
この約束をする相手を当事者というのです。当事者は約束や契約によって拘束されることになるのです。
これをそれぞれの立場と言っているのですね。
約束をした人はその相手側に対して忠実に従う、あるいは期待に応えねばなりません。この相手の期待に応えることをすることが、立場を理解した行動になるということになるのですね。
約束や契約の内容を理解することが、立場を理解することと通じるものです。
ですから自分の立場を考える行動とは、社会に約束したことを自分が実行する行動となるのです。
これが人間社会をつくってきた歴史なのですね。その秩序が古代には「神の言葉」などと言って神の言葉の伝授者をよそおってその秩序をつくってきたのです。その後は武力を伴った支配者(王)などが国を納るために統治するために掟をつくり、人々が反抗しないために王の権力は神から与えられたもの(王権神授説)だと王の力を神に借りたのです。その後段々生活文化が多様になり法律と言う制度ができたのです。
ですから法律というのは社会の発展段階によっても、国の統治形態によってもその国の法律が違っているのです。
法律という形で人々の関係を作って社会の争いごとを治めるかたちになっているものですね。
このように人々はその時代、その地域、その組織などによって人間関係をうまくいくようにした人々の智慧なのですね。自分の立場を考えての行動とは、このようにしてできた立場の行動ということになるのです。

by akinishi1122 | 2012-02-12 02:28 | 思い

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