みすゞの詩
2011年 06月 27日
誰がほんとを
金子みすゞ
誰がほんとをいうでしょう。
私のことを、わたしに。
よそのおばさんはほめたけど、
なんだかすこうしわらってた。
誰がほんとをいうでしょう、
花にきいたら首ふった。
それもそのはず、花たちは、
みんなあんなにきれいだもの。
誰がほんとをいうでしょう、
小鳥にきいたら逃げちゃった。
きっといけないことなのよ。
だから言わずに飛んだのよ。
誰がほんとをいうでしょう、
かあさんにきくのは、おかしいし、
(私は、かわいい、いい子なの
それとも、おかしなおかおなの。)
誰がほんとをいうでしょう、
わたしのことをわたしに。
金子みすゞ
誰がほんとをいうでしょう。
私のことを、わたしに。
よそのおばさんはほめたけど、
なんだかすこうしわらってた。
誰がほんとをいうでしょう、
花にきいたら首ふった。
それもそのはず、花たちは、
みんなあんなにきれいだもの。
誰がほんとをいうでしょう、
小鳥にきいたら逃げちゃった。
きっといけないことなのよ。
だから言わずに飛んだのよ。
誰がほんとをいうでしょう、
かあさんにきくのは、おかしいし、
(私は、かわいい、いい子なの
それとも、おかしなおかおなの。)
誰がほんとをいうでしょう、
わたしのことをわたしに。
by akinishi1122 | 2011-06-27 12:43 | 百歳の会