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世界旅行(62)

ワンワールド世界旅行(62)
3月21日(金)世界最大イグワスの瀧
 朝8時にタクシーを呼ぶ。空港までは案外近く20分ほどで着く。18.5ペソだった。ここはタクシーのメーターがきっちりでるから心配いらない。
10時発の飛行機だから空港のインターネット店で開いてみたら、かじか会の水口さんから「宮崎さんの好奇心とバイタリチーに感心しています」大阪大学のペルーの当山ペンションであった梶尾佳那子から「帰国して疲れで24時間眠りました、いまアルバイトに勢いをだしています」時事通信の大堂さんからは「今台湾の大学院にはいっています」岡山の土井先生からは「脳神経外科学会でブエノスアイレスに行ったときのことを思いだしています、カメラの無い旅行の経験も良いかもしれません」かじか会の坂口さんからは「4月号の機関紙に載せたいので、原稿はこれでいいですか?」と問い合わせ。
名古屋の理恵さんからは「カメラの紛失ぐらいで危険な災難でなかったからよかった」同友会の前西さんから「tabiwa tanosii desune」とローマ字で来た。おそらく僕のパソコンがローマ字しか送れなかったから、日本からもローマ字しか送れないと思われてのことだろう。
 イグワスまでは1時間45分で着く。ブラジルとの国境まで来たことになる。空港では出迎えの服部千恵子さんというブラジル国籍の2世が出迎えてくれた。彼女は31歳、ブラジル側から来てくれたという。両親が1972年に移民できて、日本料理店をイグワスのブラジル側で経営しているという。
彼女の日本語は全く我々と変わりないものだ。日本人が来るときの案内と、現地で日本語の教師をしているという。こちらで生まれた2世、3世、それにブラジル人がテレビで日本のアニメ映画が放送されているから、日本語を学びたいという人も結構いるらしい。
 イグアスの瀧は国立公園になっていて、入場料が40ペソかかる。11時近くで天気も良いので暑い。それに湿度高いのでむんむんだ。空港からの道は低い森林の中を走り、丁度ジンバブエのビクトリヤフォールズの瀧に行くのと同じ感じの道だ。
公園に入ったとたんに原住民の子供10人ぐらいがアスファルトの焼け付くような上に裸足で立ち原住民の竹の楽器を奏でながらの唄で歓迎してくれる。年齢は小学1年から6年ぐらいであろう。こんな暑いのに、もう足の皮が断熱となる厚さになっているのだろう。子供たちの働きがこの頃から始まっているから、家の孫と同じぐらいなので、胸が熱くなり、いじらしいような気になり、彼らの労働に対してお金を払わずにいられない気持ちになる。
 この瀧が発見されたのは1580年代でスペインが進入したのとほぼ同じころだったという。世界の遺産となったのも1934年と僕が生まれた年だからもう73年になるらしい。巡回のトロッコ電車が4両で動いているのだが300人ぐらいが並んでまっている。女性はもうビキニスタイルだし、男性は上半身裸が大部分だ。今日はキリスト教のイースター祭りだから人々も普段より多いようだ。一台見送って次まで待つあいだに汗がにじんでくる。日本人は見かけないが、こんな有名な場所なのに何故だろう。
 やがて終点についたら鉄の床の網になった桟橋を歩く、暫く川の上を歩く、行く人帰る人とが肌がすれあうぐらいの人ごみだ。突然轟音が響きわたる。
 これが世界最大の瀧、「鬼の喉笛の瀧」というものだ。展望台から見える瀧の色が緑に見える、落差が80mあるというのだからここからは滝壺は見えないほどの水しぶきだ。そしてしぶきが舞い上がって霧雨となってくる。この瀧の川の中心から向こうはもうブラジルだという。ブラジル側からも展望台らしいところからこちらを眺めて人々がかすかに見える。なかなか写真を撮るのに柵にちかずくのにまたねばならない人ずくめだ。
 瀧が世界一というからには相当な高い山に囲まれているのだろうと思ったのだが、飛行機からみても、地上から歩いても山らしい山が無いのである。平原が続いていて突然谷があるというのが適当なのかもしれない。飛行機からみると森林地帯が見渡す限りひろがっていて、ゆっくり平らに水がここをめがけて集まってきている感じである。瀧にたどり着くまでは2kぐらいの浅い川の上を桟橋を歩くのだが、底が見えている綺麗な静かな水である。
玄武岩といって、溶岩がいきなり固まり地球の始まりに近い状態の石では一番硬いからこのような瀧がいつまでも続いているとのことだ。
これがいきなり瀧となるのだから静と動の組み合わせだからよけいに迫力がでるものだ。
 昼食は豪華なレストラントに入る。バイキングでステーキ、鳥、フルーツなんでもあり、僕はステーキにした大きな肉を目の前で切断してくれ、熱いままたべる。千恵子さんはステーキに、鳥のももも一緒に食べていた。フルーツのパパイヤがおいしく、これをお代わりした。ビールとコーラをとってこれで2人分が50ペソだから1600円ぐらいだからここは食料費が大変安い。
 食後別の方向から歩いての瀧だ、滝壺の見える方向にでた、80mの下を沢山の人々がゴムボートでしぶきの中を瀧にちかずく冒険をしている。僕も申し込んでいたが、ビールを飲んでいるし、この暑さで下までおりてまた登る気がしなくなり取りやめた。
下流側から眺めると大きな虹がかかっている。この瀧は大小あわせると300近くあるらしい。日本人女性の二人ずれにはじめてあった。
 空港に着いたとき、出迎えの千恵子さんが、帰りの飛行機が変更になっている、あなたの便は夜23時になっている、というではないか。こんなこともあるのではないか、と気にはしていたが、明日はチリへの飛行機の予約がとれているから、どうしても今日中にブエノスアイレスに帰らねばならない。でも最終便がまた変更にでもなれば困る。なんとかならないか?と千恵子さんに相談したら、「交渉してみます」となり、「その前の便の7時50分が空いているからそれに変更してきました」ということになった。やはり日本人ガイドがいてくれて大変たすかっいた。
 6時に空港まで送ってもらい、彼女と分かれた。7時55分のイグアス空港発で、9時半にヴエノスアイレスに着いた。空港ではタクシーに30分ほど並んで待ち、ホテルに着いたのは11時だった。なんとかぎりぎりで明日のチリへも予定通り行けそうだ。

水口、大堂、梶山、土井、理恵、前西、坂口から

by akinishi1122 | 2010-12-15 08:13 | 旅行

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