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日中経済

2010年10月13日 日中経済交流研究会訪問(3)
雨である、最初に訪問した企業は同友会の副代表をしている中辻氏の会社「蘇州大喜金属製品有限公司」である。中辻さんは樋爪さんより後に進出した企業でやはり金属のプレス機械を持ちこみたくさんの金属製品を加工している。
職員は100名程度で敷地もおそらく1000坪ぐらいあるのではないか。不思議に思うのは大部分の作業員がもくもくとわれわれの訪問の見学者にたいして振り向きもしないで作業をしていることだった。プレス機械は一台2000万ぐらいするらしいが、それが20台ほどあるようで、初期の投下資本は3000万ぐらいだったが、次々に必要なものがでて5000万ぐらいまでなったという。工場敷地と建物は市からのレンタルらしい。
 一番の問題だったのは、中国人の物の考え方の違いらしい。採用に当たって例えば英語が出来るというのだが、ABCというのを読めるだけで英語ができると言ってみたり、約束を守らないのが平気であったり、日本人の常識についても全く通用しないのだから、全ての行動にたいして一から教えねばならなかったという。
社長室に中辻氏と蘇州市長が握手している写真を掲げてあるが、これが「魔除け、護り神」だという表現されていた。驚くことに市役所の職員に何か頼むことなどで捗らなかったり、すると、「私は市長と親しいいのだから上のほうから頼んでみる」などと言うとすぐ解決するというのだ。社会主義の国について幻想をもったらいけないらしい。中国はまだまだ理想と現実がこんなにかけ離れているのかと失望したり、軽蔑されたりしているようだ。
そして市役所が土地の所有者なのだから、賃借料などの交渉するのに担当者にワイロを渡すことで賃料が安くなるというのだから末端には汚職がまかり通っているらしい。
いま問題になっている尖閣列島などの問題にしろ上からの動きで役所の判断材料になり一夜にして態度が変わることを覚悟しなければならないというのだ。
 この現実を聞き中国について日本人の中国観というのが定着するのだから政府としても政治が容易でないことをじかに感じることができる。
もう一つは経済の格差である、蘇州は600万の人口で近くの上海は2000万だというし、この地域は奥地との市民の所得格差が極端だという。これらの都市では3軒に1台の車を所有しているし年収500万の人たちが2億もいるのに奥地では高校へ行くにも父親の出稼ぎで仕送りする金では授業料が払えなくて退学する学生がいるという。こんなことがあることについて僕にはショックであった。
次に訪問した小規模の工場は郊外にあったが、ここはまだ都市の整備がされてなく、昔のままの住宅の中にあり、近所では立ったままで丼ご飯を食べている人々がいる。この人たちはすぐ近くに近代建築の30階の住宅にたくさんの人々がいるのをどんな気持ちえ見ているのだろう。
また印刷工場36歳の女性社長が経営しているが、みたところ5000坪はあるだろう工場で高速印刷機がフル操業していて、われわれにテキパキと説明してくれたが、この女性社長は子供ができるころ操業して5年になるというが、夫に勤めを辞めてもらい営業してもらい、自分は工場の管理に専念している。印刷機はドイツからのものでみたところいままでみたどの機械よりも大きいから億単位の金に違いない。それが五台も動いている。
こんな起業が可能というのは、社会主義国でどのような理論でできるのだろう。
いずれにしても、中国はたくさんの国内問題を抱えながら発展していて、外から瞬間的にみたぐらいでは理解できないように思う。
 昼食は海鮮料理にはいる。魚も泳いでいるのの料理だし、たくさんの種類で美味しい。
午後からは家具の商店団地で200軒ぐらいもの店が家具ばかり展示してある。だがその家具たるや、ダブルベッド、机などが豪華なのと大きいのが多いのあだが日本の8畳間でもいっぱいになりそうなベッドなのにいままで観た風景で個人住宅など無かったが、マンションではとても置けるような代物でないのだが、いったい誰が買うのだろうか。
バスの中でいままでの感想を皆で発表したが、全員が日本で考えていたイメージと全然ちがう中国だし、何回か来るたびに急激に変化しているし、先輩社長の成功の実例を見て自分たちも是非なんらかの進出したい、という意欲を述べていたし、そのような企画をしてくれた同友会の一員であることに感激していると述べていた。
同友会がこれほど喜ばれていることを嬉しく思う。
スーパーの見学にみんなはいる。食糧品だけでなく、日用品、電気製品などもあり百貨店といったところだ。土産に中国チョコレートを七つ買う。
夜は日本料理に行き、美味しく刺身やウナギなどいただきそれが飲み放題ということだった。
みんなでスナックに行ったら一人に一人の若いホステスがついてくれた。昨夜もそうだったらしい。僕は途中で中国整体の1時間コースに出た。気持ちがよく半分以上眠っていた。これで50元だったから600円ぐらいで、日本での4000円と比べると6分の1ぐらいの安さだ。それを終わりまたスナックに帰ったらまだ何人か飲んでいた。もう11時半になっていたから僕はホテルにタクシーで帰る、他の人たちはまだ2次会に行くらしい。

by akinishi1122 | 2010-10-17 12:21 | 旅行

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