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世界旅行(1)





ワンワールド世界旅行(1)
2008年1月21日(月)香港へ
香港は時差が1時間日本より遅い。関空を発つたのが、10時、離陸したのが10時23分だった。
今日は近畿地方は初めての雪で、空港から見える山々は、真っ白である。車も6時の気象情報では関空までが交通止めとでていたので慌てたものだった。高速を降りて難波から電車に乗るつもりで、難波の近くになったら、通行可能と出て、すっかり開通してくれて助かった。
信顕は僕らを空港に降ろしてすぐ、仕事があるためにトンボ帰りした。
佳子と理香がゲートまでつきあってくれた。関空の見送は愛想なしで、いつ飛行機に乗るのか、出発がまったく見えないので、せっかくの見送りに気の毒だ。
今度の旅は、アフリカや中南米で、治安もあまり芳しくないということで、心配してくれているのがよく伝わってくる。僕にしても、完全に安全だという気持ちでないので、もしものことがあれば、今日は最後となりはしないか、との思いが心の片隅にないでもないのだった。
香港には1時13分に着いた。約4時間かかっている。着いたとたんに、汗がにじんでくる。やはり大分暑い。早速コート、とチョッキを脱がねばならない。同じようにみんなも脱いでいる。今年で一番寒い大阪から、いきなり南に降りたのだから、こうせざるをえない。そしてえらいスモッグである。
まさか、オリンピックがあるからの埃が飛んでくるわけがないのだが、もう数十年も大阪ではこんなスモッグにあったことはない。
100米ドルを香港ドルに両替したら、721、1ドルとなった。いきなり沢山の紙幣だ。これで荷物を預けたり、バスに乗る準備ができた。
荷物は香港では小さなリックだけにして、すべて大きなスーツケースは荷物預所にあずけた。23日夜までの3日間で200ドルということだ。
これで身軽になり、次はホテルまでの交通手段である。空港行きの車の案内が見つかったので、尋ねてみたら、ホテルまで送るというから、リムジンバスであろうか。ホテルの案内では鉄道とでていたが、探す手間がいらずに済むので、ここに頼むことにした。130ドルだというが、450円相当だから安いと思う。
10年前ぐらいに来た時はそんなに感じなかったのだが、空港からえらく遠い。香港といえば、小さな街というイイメージだったが、ホテルまで45分ほどかかった。山もあり、山には家は建っていない部分も多いから、ビルでかたまっているわけでもないことがわかる。街に入ったら、高層ビルが凄い、目算してみたら七〇階建てぐらいのペンシルビルが、200ぐらいはあるように思う。25階ぐらいは低く見えるのである。そして、工場と書いてあるのでもビルの中にあるのだ。日本には10階建ての工場などおそらくないのではなかろうか。
僕のホテルは、Stanford Hotertoといい、街の中心地である。といっても何処を見ても殆どすごい人々でどこでも中心地といえるような賑わいである。そしてロビーにはいるとなかなか洒落たシャンデリアの装飾で一流ホテルだ。これで9000円というから満足だ。25階建の11階が僕の部屋。シングルルームで、言うことなし。
暫くしたら、Airisから電話がきた。6時30分に行くから、とのことだった。僕の到着もちゃんと計算済みのようで、さすが旅行会社に勤めている人だなと、その段取りのよさに驚いた。
信顕の結婚式に来てくれた時に合って以来だが、7年前とちっとも変わっていないばかりか、あの時より若く、美しくみえる。信顕のイタリア時代のクラスメートで、もう20年ものつきあいとは、有り難く、息子の友人なのに僕までもてなしてくれるとはなんて好い友達なのだろう。
早速中華レストラントに連れてくれ、ビルの10階ぐらいの展望もできる豪華な店であった。彼女はビールは飲まないのに僕には2本もとってくれた。豚の甘煮、海老フライ、鯛の丸煮、野菜炒め、スープ、ご飯、デザートをだしてくれたから豪華である。
僕の旅の計画を話したら、73歳とは思えない元気だ、自分の両親はほぼ同じ年代なのに二人とも寝たきりである。とのことだ。旅行会社だが、香港に来る世界からの観光客を案内することを主にする会社にいて、そこで内勤の事務をしているという。
子供の時から、英語ができ、イタリア語ができるから、すごいキヤリアである。なんでこんなにもてなしてくれるのか、日本人ではありえない友情である。これは、スイスのBarryからの依頼が大きいのではないだろうか。あまり忙しいので子供はできないでいるらしいが、「もう歳だから産む気はない」といっている。信顕より1歳上で、Burryと同じらしい。これだけの若さだとまだ産めるように僕には見えるのだが。
彼女の旦那は繊維関係の輸出の仕事らしく、今大変忙しいらしい。写真もみせてくれ、美男子で良いカップルだ。彼女の朗らかな人柄で僕も自然に会話が弾めて楽しかった。是非日本に招待してお礼をしたい気持ちになる。
明日は、9時半にホテルに行くから、朝食はせずに待っててくれとのことだ。明日は休暇をとって案内してくれるらしい。自分で観光するからと辞退したのだが、もうそのつもりで休暇をとっているから、気にしなくていいと強くいってくれる。
食事が済んだら、港の夜景へとタクシーで連れてくれた。昼ではとても見れない湾岸のイルミネーションでこちらも向こう岸も広告のライトアップが美しい。おそらく世界一の夜景ではなかろうか。夜の道頓堀の数100倍の規模である。丁度良い時にめぐりあえた。いま中国は正月の祝いの季節という。湾を豪華な観光船が周遊し、おそらく食事しながらの遊覧だろう。ジャンク船もやはり灯りをつけて観光船として浮かんでいる。
彼女はコートを着ているが、僕はシャツだけで快適な気温である。湾岸の散歩道には沢山の夜景を見にきた人々だ。丁度ハリウッドの街路のように、ここの映画、芸能人、それに世界の芸能人の手形をはりつけてある。ジャッキーチエンなども銅像となってあり、僕の知らない芸能人がスターチユとして刻まれている。それにSONY HITATI  SANYOの赤いイルミネーシヨンが大きく向こうのビルの上に光っている。歩いている人々の顔が日本人と全く同じだから、緊張することがない。おそらく豊かなのである。第一乞食や者もらいがいないのだから、安心だ。
帰りは地下鉄に乗り3つ目の駅だった。Airisuが水と大きな蜜柑、大きなピーマンの形をしたフルーツを買ってくれた。お茶も誘ってくれたが、もう大満足だから辞退して早く帰宅してもらわねば、と気になった。
旦那は料理が好きで、私はもっぱら食べる係りだと、旦那の食事には心配ない。と僕の心配をそんな言葉で安心させてくれている。ほんとうに素晴らしい友人にめぐまれて幸せな夜だった。
8時半に別れた。家は、ここからバスで10分ほどのところらしい。
日本から持ってきた、「千鳥屋」の饅頭、それにAIRISが日本へ来たとき鰻の蒲焼を好んで食べていたから、関空で買ったのをお土産にした。

by akinishi1122 | 2010-09-26 10:09 | 旅行

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