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9条の会 音楽評論家



第1回 日下部吉彦さん(音楽評論家 呼びかけ人・関西代表)
  講演などに呼ばれていったとき、本題に入る前に会場に向って私は必ず、こう問いかける。
 「このごろのテレビ、面白いですか?」
  それに対して返ってくる答えは、きまって「面白うなーい!」の大合唱。
  出てくる顔が決まっている。どのチャンネルに回しても、必ず何か食べている。タレント
 の女の子のせりふは3つしかない。「おいしーい」「すごーい」「ウソー!」要するに、ワ
 ン・パターン。
  さらに、近ごろのはやりは、政治ネタの「ショウ化」。ここでもお決まりの政治家や評
 論家らが出演していて、互いに怒鳴り合う。討論なんてものではまるでなくて、声の大き
 いものが勝ち。そして、なぜか「笑い声」(テープ出し)が入る。
  政治や社会ネタを娯楽番組にすることは、必ずしも悪いことではないが、問題はそのや
 り方。事件の本質とは無関係の「バトル」で、つまらないギャグで番組は終了。
  小泉前総理によって、政治は「ショウ」になったが、その視聴率通りに選挙結果が出る。
 国民は、メディアによって、完全に踊らされているのだ。踊る国民が悪いともいえるが、
 政治まで視聴率化させてしまうメディアの責任は、もっと大きい。
  そういうわけで、最近は、地上波テレビを全く見なくなった私だが、テレビに対するブ
 ーイングの声を、もっと上げるべきだと思う。
  昨年あたりから、急速に盛り上がっている「九条の会」の動きなども、地上波では全く
 報じない。やむを得ず私たちは、自らのホームページによって、広く同志に呼びかけるこ
 とにした。
  「音楽・九条の会」は、昨年(2006年)1月26日、大阪いずみホールで「旗上げコンサ
 ート」を開いて以来、その賛同者の総数は、全国で2800人を超えた。今年中には1万人を
 超えさせたいと念願している。

by akinishi1122 | 2010-09-25 13:38 | 九条の会

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