人気ブログランキング | 話題のタグを見る

音楽家9条の会



第2回 櫻井 武雄さん(大阪芸術大学名誉教授)
  1.憶えていますか あの焼け野原を
    緑の草木が 芽生えた嬉しさを
  2.忘れていませんか 平和を求めて
    生命を落した あの若者たちを
  3.ビルが建ち並び 傷跡を隠す
    明日は来るだろう 多分明日は来る
  4.陰りを知らない 世代が街を行く
    いつか遠くなる 遠くヒロシマが
       (G.ムスタキ詞・曲 ヒロコ・ムトー訳詞)

  この歌は、ギリシャ人でパリを中心に世界で活躍するシンガーソングライター、
 G.ムスタキのシャンソンです。
  かつて日本(ヒロシマも)を訪れたムスタキが、優しく語りかけるこの歌は、正に世界に
 向って訴える反戦警告の叫びなのです。

  「戦いに負けた国は、みじめである。
  しかし勝った国もまたみじめである。みじめでないのは、戦わなかった国だけだ」
       (ウォーターローの戦いで大勝したウェリントン将軍)

  幸いなことに私たちは今、「永遠に戦争はしない」、だから「戦力は持たない」という世
 界に誇る日本国憲法(第九条)の下に生きています。世界中の国々がこうなれば戦争は起こ
 しようがありません。
  「そんなことは理想だよ」、こんな声も聞こえてきますし、また国際関係というものが非
 常に複雑なことも事実ですが、国を守るのは戦力(・・)ではなく、あくまでもすぐれた外交
 に頼るべきでしょう。そうすれば、多少の利害はあっても、イラクのように多くの人が死に、
 国土が目茶苦茶になることはありません。

  今年89才の私は、少年時代からの戦争と悲惨な敗戦の歴史を、身をもってよく知っています。
  ところが、1984年の日清戦争以来続けてきた、日本の侵略と敗戦の歴史に学ぶことを知ら
 ない多くの政治家(選んだのは国民でした)達は、すでに憲法違反を重ねながら、莫大なお
 金を使って、日本を軍備世界第4位の国にまでのし上げ、ついに安倍自公政権に至って、第九
 条を変え、更に戦力を貯えて「戦争のできる国」に変えようとしているのです。
 これは大変なことです。

  「九条なんて知らないよ」「アメリカと戦争したなんてホント?」「北朝鮮が攻めてきた
 らどうする」――。そう仰る方、よく考えてみてください。核や現代兵器による戦争が地球
 人類の破滅に近づかせることを――。

  だから九条を守るために(「音楽・九条の会」が一生懸命立ち上がったのです。ご賛同いた
 だければ嬉しく存じます。

by akinishi1122 | 2010-09-24 07:21 | 九条の会

<< 今日の一句 再びのオックスフォード(32) >>