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スカンジナビヤの旅

スカンジナビヤの旅(9)
ノルウエー船の旅7月26日(土)
ペンションの事務所に行き、次の街に行く方法を聞いた。バスは一日おきにしか出なくて、明日の8時だという。「だから7時にタクシーを呼ぶから、バス停まで送ってもらいなさい」とのことだ。バス停までのタクシーとは日本では経験したことがない。バスとぴうものは歩いて行けるのが日本の常識だからだ。高速バスで相当走るのであろうか。国境を越えるのだから遠いのと、ここでは鉄道が走っていない地方だからであろうか。
「こんなところで一日潰すのは困った」と言ったら、「今日の12時から近くの川で雪上オートバイの競技があるから、観に行ったらどう?」と薦めてくれた。ここから約1キロのところだった。こんな田舎なのによくも人が集まるものだ。恐らく1000人の見物人だ。雪上車というのはこの地方の冬には欠かせないものである。丁度水上オートバイと同じぐらいの大きさで、前に二つのフロートがついている。これを今日はこれを水陸両用にするというものである。大体雪の上を走るのがから、水には浮かないのであるが、相当のスピードを出せば浮力でなんとか沈まなくてある程度は水上を走れるという技術を必要とするもののようである。トラクターのキャタピラのようなのだから、水かきして走るということである。陸の助走の時からそのキャタピラをフルスピードで回して、水上に突入するという。だから車の先頭部を水から浮かしてそのままどこまで浮き、かつ走るかの競争である。だから未熟な人は最初から水の中に突っ込むし、浮くことpは出来ず即失格となる。途中で沈むのもいる。だからその沈んだ車を海底から引き上げるいかだも腰囲されている。夏とはいえ、僕もジャンバーをきなければ寒いから、沈没した選手はさぞ寒かろう。
これは冬だけにゅうようの雪上車を夏のスポーツに利用した、北欧ならではのスポーツである。
スタートからゴールまではほぼ200mぐらいが限度であろうか。殆どの車がたどりついてはいる。若者の夏祭りといったところである。たくさんの屋台もでていた、家族などが応援にきていて、楽しんでいるのが微笑ましい。
フインランドはこんな地方が殆どであるのに、教育水準が常に世界一だという。ここの教育大臣が日本に来て、数年前講演したことを思い出したが、「それは教師、教師、教師だ」と言ったとと話題になったが、学級が20人だし小、中、高、大学まで無料だというからすごいな、と思ったことがある。そして教える時間だけ教師に準備してもらう時間をとっているという。時間的には日本と変わらないということだが、どうも教師に対する教育大臣の考え方が違うようだ。そして生徒同士での比較しない。解かるまで訓える制度という。
その時日本の文部大臣が同席していて、「日本は全国一斉の学力テストを行いレベルを上げていく」と言ったというのだから、子供の心をわからない、人間の心がわからない上から押し付けの教育をあいかわらずやる、と言ったから、参加した教師たちの前で日本の教育行政の貧困が露呈されたという。
日本は、最近40人のクラスでも上、中、下と組分けする教育を始めたというから、これでは、下に分けられた生徒はますます圧迫感を持つというのが解からないのだろうか。僕にはそんな気がする。
この国の子p度もたちが、雪上車の競争に嬉々として応援しているのを見て、遊びこそこの国の学力のエネルギーの源ではないかと感じた。我々の子供時代に秋祭り、地蔵祭りなど皆で楽しんだことも日本にはあったのである。そしてなんとか戦後を行きぬける力もついたのではなかったか。
この競技を見たあとついでにあと1キロぐらい歩いて、スーパーまで行き、今日の夕食、明日朝の食材、ビールなどを買って帰る。
哲顕一家は四万十川にキャンプに行ったらしい。僕が忘れ物をしたのを知って、皆で笑っている様子だ。「またですか」ととメールにあった。
報徳が今年も優勝し、県代表になったことも知らせてきた。

by akinishi1122 | 2010-09-06 08:37 | 旅行

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