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バルパライソからサンチヤゴへ

ワンワールド世界旅行(70)
08年3月29日(土)バルバライソからサンチヤゴへ
今日は移動日で、4時にバスがでるから、近くを歩くことにした。国会議事堂がここにあり、政府機関はサンチヤゴにあるのだからやはり首都の機能を両方で分け合っているらしい。一時首都であったから産業、貿易、防衛の機能のあるこの街を尊重してのことだろう。
市場の通りを歩いていたら初めてスリにあった。ポセットのファスナーが開かれたのを素早く気付いたら、中年の身なりの綺麗な服装の男性が自分のセーターを半分広げて僕の前のポセットを覆うようにし、外から見えないようにしてファスナーを開いたのであった。おそらく僕を暫くつけて狙っていたのだろう。幸いにお金はズボンの後ろに入れていて被害はなかったが、そのスリの人物を見ることができた。僕が、市場の人込にカーボーイハットをかぶり、背中にバッグ、前にポセットをしたスタイルであれば、すぐ旅行者だと分る格好であるから、狙われるのも無理はないと思う。
やはり人込は覗きたいし、旅行者のスタイルを急に変えるわけにもいかないし、そこらがどうしようもない矛盾である。
この街は、コンピューター店が多いので探すのに楽だ。面白いのは電話が公衆は少ないがこのコンピューター店にたくさん設置してありそこを利用している人がおおい。また沢山の露天の個人販売店が大きな通りに沢山あり、道にござを敷いいての販売である。だから高級品はない。使いふるした靴やカメラなどありとあらゆる品が並べられているが、商売人でない人も不用品をだしているのではないかとおもえる人もいる。安いのであろうが、あまり売れている光景には出会わなかった。日本ではもう見かけない風景だが昔「廃物利用」という言葉で急成長の前の日本でこんな時代もあったことを思いだす。
骨董品も沢山でていて、家にもあった明治時代の蓄音機で、針でならしていたが懐かしい。こんなのを見てあるくのも面白い。なにか懐かしい思いがたどれるし、珍しい物はないっかと探す気持ちになるものだ。
ホテルに預けていた荷物を取りに行ったら夫妻がいて、僕の部屋で3人で写真を撮った、おばさんが両方の人指し指で目の下を下げて別れるのが寂しい、というジェスチュアーをしてくれ、抱擁もしてくれた。大きい人で丸まる肥えているほほをあて、こんな抱擁は日本人は少ないから、なんか硬いマットを抱くような感じである。そして旦那とも抱擁したがほほをあてたら髭でざらざらする。こんなことを外人は毎日しているのだが、若い女性とならまだしもあまり馴染まないものだ。
だが、たった4日間だったのに、こんなにしてもらって忘れられない思い出になる。
バスは6時にサンチヤゴについた。ホテルまで地下鉄に乗ったら、2つ目までの車内で女性の大きな悲鳴が聞こえた。そして「電車を止めて」というような声だろう。満員でなかったが人々がその声の次の車輌を見に動く。なにが起こったのだろう、やがて電車も止まる、女性が運びだされてホームに倒れている、それをホームで見ていた若い女性が顔を覆って泣いているようだ。すると30代の男性が上を裸になり何か大声で倒れている女性の方にかけよろうとしていると、別の男性がそれを引きはなそうとしている。やがて警官がきたが裸の男は警官の手をふりきって抵抗している。電車は動かないし爆弾騒ぎにでもなったら怖いなと恐くなる。逃げるべきかそのまま座席にいるべきか、聞くにも言葉がわからないし困ったが、10分ほどした電車も動きだしてやれやれだった。言葉がわからないということはこんな時の対応がむずかしいものだ。
ホテルで明日の早朝6時半にタクシーを手配してもらい、今夜の部屋代22,000ペソ(4,630円)カードで支払う。
パソコンが容量が少なくなったとの表示が出ているので心配だ。たくさん写真を収納しているからかもしれない

by akinishi1122 | 2010-02-04 11:37 | 旅行

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