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ローマにて

(22)09年9月24日(22)ローマ市内観光バス
ローマに着いたのが13時10分だった。ホテルは昨日洋輔君が紹介してくれていたから、地図を頼りに歩いた。だがその地図の道が省略されていたから、沢山道があるなかで、バス停のあるところからと基準になっていたが、バス停も中央駅だったからたくさんあるのだ。
道を一つ違ったものだから、90度ぐらい違う方向に行ってしまっていた。洋輔君のメモには、駅から7分と書いてあるのだが、もう既に15分の直線で進んでいるのだが、ホテルらしい建物がないのである。たくさんの地元の人に住所を何回も訊くのだが、なかなか要領をえない。
だから僕がホテルに電話して、繋がった段階で歩いている人を止めて、今僕がいる場所とホテルとの道筋を聞いてもらうことにした。それでやっとたどりつけたが、やはり地図というのはなかなか人に分かるようには描けないものだ。
結果として、Uターンして辿りつけたのだが、洋輔君の言った通り、駅のすぐ近くで、なるほど7分の距離であった。
ホテルに入って、階段を上ったら、僕たちが15年ぐらい前に信顕に案内してもらったホテルのようだ。案外日本人が選ぶコースというのは、同じパターンのような気がする。どうしても「地球の歩き方」などの本によるからであろう。
ホテルに落ち着いてパソコンをしていたら、なんと洋輔君が来ているではないか。僕と1列車後で着いたのだろう。
4時から観光バスにのる。
バチカン、ローマの休日の階段、コロッセオ、などはもう歩くのに時間がかかるから、バスの上から眺めるだけにした。
さすがにローマでは日本人が沢山歩いている。そのスタイルは僕も持っている、「イタリヤ」という本を持って、地図を片手に歩いているからすぐわかる。
外から見ているとなるほど日本人には隙がありすぎる。これはスリに狙われて当たり前だと分かる。僕も同じように歩いて居るのだろう。外から自分を観ているような気になった。
夜、このホテルが経営しているパブで無料のワインのサ-ビスだった。そこに九州大学の学生3人、それに洋輔君と飲みにいった。その中の一人は熊本出身である。
なかなか感じのよい青年で、つい誘いたくなり、お茶は僕のおごりでつれていった。
いつもの学生に話すことをした。就職したら、人間関係の矛盾が直接あらわれれる、九州大学だから、きっと大きな会社か役所などに入るだろうが、いままでの学生時代と違って、一人一人の仕事が目に見えるかたちであらわれるから、直接自分にはねかえってくる。その時断固として、自分の意思をつらぬけるか、によって、矛盾がプラスになるかマイナスになるかが、天と地ぐらいの差になってくる。
世間で出世や成功者と言われる評価基準でなく、自分のロマンにたいする到達度によって成功かどうかを基準にしようではないか。と提案しておいた。
こんな話ができるのも外国でだから出来るので、僕も楽しい。
夕方駅で明日のナポリ行きのチケットの予約に並んでいたら「ノブサーン」という声が、前に並んでいる娘からきた。「どこで会ったかな?」と聞くと、「ミラノで一緒だったじゃないですかマイです」という。ミラノというと4日前なのに忘れてしまっている。僕の名前を呼ぶのだから、間違いなく会ったのである。早速パソコンでの写真を探してみなかればならない。
ホテルで開いてみたら、なるほどミラノで大阪大学のイタリヤ語学科の可愛い娘だったことを思いだした。
毎日たくさんの人と会い、会話をするのだが、それにしても早く忘れるものだ。それに相手に失礼になるから、帰国したらメールしておかねばならない。

by akinishi1122 | 2010-01-20 10:53 | 旅行

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