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パリからロンドンへ

(27)孫たちとのヨーロッパ(27)8月11日パリからロンドンへ
理香ときあらは今日のロンドン行きのチケットをBurryからとってもらっていたが、僕はユーレルパスが今日から使用開始するが、パリはユーレルが使えてもイギリスでは使えないからどのように使えるのか駅聞いてみなければならないのでまだ買っていなかった。
朝6時に駅に行き、朝食までに帰るからと理香に言ってキップを買いにでた。駅に出たら理香たちと同じ時間と列車がとれてよかった。
行く時は地下鉄A号線で、一つ目がオペラ駅だった。歩いてすぐが列車の駅だった。これは便利だと思って、帰りは歩かずにすぐ地下鉄に乗ったところ何人かの人に聞くのだがなかなか
パリの人でもストレートに僕の帰る凱旋門の駅への説明に苦労している。結局一つ乗り換え、次が4つも駅があって、凱旋門に帰ることになった。行く時は一駅なのに不思議なこともあるものだと思った。
ホテルには7時半ぐらいに帰れた。
朝食は今年の2月にフランスを一月旅して毎日フランスパンの美味しさを楽しんでいたから、やはり今朝も美味しくいただけた。日本でもフランスパンとして売られているが、ここのフランスパンと名称を付けれる職人は国家の検定試験に合格していなければフランスパンと名前をつけれないというから、さすがに味がどこで食べても美味しい。
ここのキュウリも美味しいから、きあらも食塩をふりかけて喜んで食べている。美味しいのは誰でもわかるのに、なぜ日本ではこんなに美味しいキュウリやトマトが生産されないのか、僕は大いに不満だ。できないはずはないと思うのだが。
僕は食事後、ホテルのパソコン室に降りて、昨日の日記を送信しておいた。きあらが今朝も膝が痛いというので11時に理香を散歩にだし、きあらと一緒に部屋にいることにした。きあらはテレビで漫画を観ている。フランス語なのにマンガは言葉はわからなくても面白いらしい。
理香をシャンジェリゼの散歩にだすことにした。理香がホテルを出るときフロントで1時までの部屋にいれるように頼んできたと出先から電話をくれた。だからゆっくり、きあらはテレビで漫画をみれたし、僕は「道標」を読み続けることができた。百合子が1933年にモスクワ滞在の記述にさしかかったところだが、日本では治安維持法での弾圧で数千人が逮捕され、小林多喜二が特高警察に逮捕されその日のうちに虐殺された時期に百合子はモスクワのメーデーを観覧し、赤軍のパレードを見学していたとは初めてしった。その治安維持法についての3・15事件について冷静に考えを記述し客観的に、やがて歴史はこの弾圧を非文明的であることを予言的に書いているのには、なんと彼女の歴史の見通しっをただしくできる人だったのかと、あたかも現代の視点からでも観察しているようで驚いた。これが76年前に書かれた小説とはとても信じられないぐらいの予言的な小説である。
きあらにパリからイギリスに渡るには海の下を列車が通るんだと話したら、「どうして水がはいらないの?」となかなかの素朴な質問だ。僕でもなかなかその技術については自分でも子供に分かるような説明できる自信がないから、きあらは不思議でたまらないらしい。「うそや!」と言っている。
理香は一人だったら憧れのシャンジェリゼだから心ゆくまでウインドショッピングしたいだろうに、と気の毒だから、出来るだけ時間の許すまで歩いてくるように言っておいた。昨夜の暗くなってからもシャンジェリゼを歩きたいと言っていたのに、ちょっと眠るから起こしてね、と言っていたが、あまりにも疲れているようだったから起こさなかったので僕も心残りである。ここパリも、やはり夜10時にならないと夜の灯りがともらない、夜にならない。
理香は12時40分にホテルに帰ってきた。
それからすぐロンドン行きの列車の駅に行くことになる。僕にしたら地下鉄で一駅だから簡単に考えていたが、理香の言うには、僕の思っている駅とは違うというのだ。僕にしたら今朝駅に行き、チケットを買ったばかりなのに駅が違うはずがない、理香の言う駅と僕の今朝行った駅とは大分離れているではないか。僕もそんなはずがない、今朝行ったばかりなのだから、とゆずらないから、理香も「じゃあお父さんが行った駅に行ってみる?」というし少し不機嫌機になってしまった。だが理香の主張は、チケットに書いてある出発駅の名前を主張するし、僕は今朝自分の歩いた足の体験を主張するから意見が合わない。だが僕は「ロンドンへ行くのは、この駅から出るのですか?」と質問して確かめたわけではなかったのを気付いて、結局理香の言っていることが正しかったことになった。また失敗をしてしまった。
駅には1時間前についてベンチで昼食をとりながら待ったが、なかなか列車表示板に表示がでない、そしてロンドンに行く列車にしたらえらい貧素な列車だから、おかしいと思い理香が確かめに行ったところ、同じ駅でも大分離れた別のホームであることがわかる。もう時間も20分ぐらいにせまっている。
国際列車だから乗車のための荷物検査、書類記入などに時間がかかり、開札できた時はもう列車は出発してしまった。これでどうなるのかと心配したが、僕らと同じケースの人たちがいるようで、乗り遅れたら、駅員さんも「次の列車に変更してあげます」といってくれる。次は30分後の列車になったから、理香たちと同じ列車座席にしてもらえないかと頼んだら、それは出来るが僕のチケットは1等で食事がついているのだがそれでもいいかというから、やはり1等にしたよ、と理香のすすめで1等にした。同じ時間に着くのだから降りたホームで会うことになった。理香たちは16号、僕は7号だった。
なるほど1等だと最初に飲み物のサービス、次に食事がくる。飲み物で僕はウイスキーにしたら飲み終わったころに、いかがですか?と追加の要望もきいてくれる。だからもう一つウイスキーを頼むことにした。食事も美味しい。最後にコーヒーの飲み物もあった。飛行機並のサービスである。
1等の乗客は3割ぐらいしか乗っていない。そしてパリ・ロンドン間は30分おきに出てることも幸いで、時間の遅れも一日の行程に影響がなかった。
2時間半ほどロンドンのキングスクロス駅につく。ホテルがまだ決まっていなかったから、インフォーメイションで探そうとしたが閉まっていた。仕方ないからユースホステルにでもするか、と理香がロンドンのすべてのユースに電話するのだが、全て満員だという。だからもう一度理香が駅に聞きに行ったらインフォrメイションが今度は開いていて、この近くでホテルが取れたと帰ってきた。もう、きあらが足が痛いといっているから、ブライトンへは無理せずにロンドンのこのホテルに2泊することになった。
僕ときあらは、理香が走りまわっている間にずっと駅の地べたに座ってまつこと30分だった。でもなんとかホテルがとれてよかった。きあらが「今夜は泊まれるの?」と少し心配していた様子だった。駅から20分ほど歩いたところでなかなか部屋はよいホテルである。きあらと一緒に旅をして嬉しいのは、いつも「ごめんなさい」といって自分のためにわれわれが動いていることに感謝の言葉をかけてくれることだ。自分を楽しい旅に連れてきて理香がいっしょうけんめいに動いていることへに感謝の言葉を「ごめんなさい」といった表現であらわしてくれる。なにか手違いがあっても「ごめんなさい」と言うウから、理香が「きあらちゃんのせいじやないんだから」というほど気にしてくれている。なんと可愛い子なんだろうと思う。僕がy夜中にトイレに起こしても「起こしてくれてありがとう」と言ってくれる。7歳の子供だったら、眠いのに起こされたことに不満がありそうに思うのにこんな言葉を聞けるなんて、涙がでるほど嬉しい。これだけでも一緒に旅ができたことの幸せだ。
夕食は近くのスーパーで果物、ヌードル、スープ、魚の缶詰めビール、トマトなどにした。理香は荷物を3個も持って歩くので相当疲れているようだ。今夜はビールも僕と同じおおきさのを飲んでいる。理香の一番気になるのは、きあらだから僕にはきあらちゃんの手を放さないようにするのが仕事だといっている。

by akinishi1122 | 2009-08-12 15:54 | 旅行

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