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カラカス郊外の村訪問

ワンワールド世界旅行(51)
3月10日(月)郊外の村を訪問、フォイエルバッハ論読了
 早く目覚めたので「フォイエルバッハとドイツ古典哲学の集結」をやっと読みおえた。こんな旅でもないとゆっくり時間がとれなかったから、50数年ぶりの再読であった。やはり湯川秀樹や坂田昌一氏などの研究室に、いつもおいたあり、研究が行き詰まった時、いつもこの本や「自然弁証法」をよみかえしていて、ノーベル賞をもらえるまでになったというのだから、物の見方考え方の整理がよくもこれだけも体系的にできたものだ。と改めて感激している。しかも今から120年ぐらいも前に科学の発展の考え方をできたとは、科学の発展の初期によくもこれだけの資料を読破し、まとめあげれたものだ。
 宗教、科学、経済、法律、哲学、歴史が統一的に理解できるエンゲルスとは、なんと偉大な人であったろう。僕なども本を読む流れがこれらの本で形成されていったように思う。理論物理学会長の米澤富美子さんもたしか同じことを言っていたようだった。
 10時にフロントへ下りて、市内をバスで一人で廻る計画だったから、なんとこの前の小百合(黒人)(Yurisa)嬢がきていて、「のぶの今日の予定はどうなっているの?」と聞く。「昨日バスで何回も市内循環したからまだ行ってないコースを計画している」と言ったら。「近くの村に良いところがあるから、案内しようか?」というのだ。「いくらかかる?」というと、40㌦だという。「高いから止めた」というと、「30㌦ではどうか?」というから、案内してもらうことにした。
 彼女はこうしてホテルにきて観光客をつかんでの商売のようで、ホテルの半ば公認のようだ。自分の交通費はちゃんと自分で払うから、気持ちが良い。地下鉄にのり、バスに乗って1時間ぐらいで着いた。バスに乗るとき気付いたのだが、50mぐらい並んでいるのに、反対の方からまた並ぶ客があるのだ。何故だろうと思っていたら、座席が満員になったら、立っても良い人が反対側の列から乗りだした。そして、正常な列の人は次のバスで座るために見送るのである。なかなか良いシステムだなと感心する。
 Hatilloバスは村は30分ほどで着いたが、ここは由緒のある村のようで、アパートも高級だし、戸建住宅も庭つきの立派なものばかりである。カラカス市内へのベッドタウンらしく。昨日みた貧民街とえらい違いだ。
 高級品の店や郷土民芸館、それに田舎なのにデパートがある。街並みには古くからの古物店300年ぐらいの古風な商店も並んでいる。今日は月曜だから、あまり人出はなかったが、観光客とみたら、早速彼女は名刺を渡し、「観光のガイドをするからいつでも電話してくれ」、とセールスしている。地下鉄に乗る時でもこの調子で数人の人に名刺でPRしている。ここの給料はどのくらいなのか知らないが、この前が40㌦、今日が30㌦だし結構収入にはなるのではないか。・
 帰りにパソコン店に連れてもらい、開封したら、大阪大学を無事卒業し、一ツ橋大学院に入る仁人君から、「大学を無事卒業できました、今は家庭教師をしているし、弁護士にでもなったときに、教えるということは役にたつと思い楽しみながらやっている」「のぶさんの旅日記を自分も旅しているような気持ちで読んでいる」とか、岡山の土井先生は「30年前に留学していたころマイアミビーチに行ったことがあるから懐かしく思いだしている」。時事通信の台湾特派員の真堂さんからは「ビックリしました、私が居る間に是非台湾に来てください、案内しますよ」とあった。真堂さんは僕を取材されたときの知り合いで台湾特派員になられてもすぐ連絡をくれていたから、この前旅日記を送信しておいたからだ。
 Oxfordoの福井たまきさんからは写真と「のぶさんとのクラスメートが、私と同じクラスだから、のぶさんがいま世界の旅に出ている」と話したら「すごーい、羨ましい」といっていたそうだ。多分トルコの女性だったと思うが、名前は忘れたがなかなかの美人だったからいまでも鮮明に覚えている。たしか高校を出てから、すぐ来て大学まで進むといっていた。
 同友会の前西さんは「宮崎さんのライオンと遊んでる写真を見て、社員がビックリしていました」とあった。
こんな調子だから、時間がたってしまい、明日の空港までの下見をする予定が出来なくなってしまったから、明日は荷物も多いことだし、タクシーにす
ることに決めた。僕がコンピューターをしてる間にSayuriにきあらちゃんへの誕生カードを買いに行ってもらったが、絵葉書しかないといってかえってきた。
 朝佳子に電話を入れたら、通じた。きあらちゃんの卒園が19日、誕生日が24日と知らせてくれた。「ヒロカ姉さんと一緒に串本の温泉で昨日ゆっくりすごし、大変喜んでもらった」とのことで、世話かけたようだが、有りがたいと思っている。

黒人も化粧直しの暑さかな   ガイドさんと食事

ワンワールド世界旅行(52)
3月11日(火)カラカスから・夜ペルーのリマへ
 10時に部屋を出たらフロントにガイドのYurisaがもう来ていた。まず、きあらチャンの卒園祝い・3月19日・誕生祝い3月24日のはがきをださねばならない。するとフロントデスクが、後2日分の支払いが残っているというのだ。僕にしたら、日本からの予約で1日、到着の時に1日、次の日に3日分の支払いを済ましたと思っていたから、おかしいと思い、もう一度支払いの明細を出してチエックしてもらったのだが、僕が3日分払ったと思っていたのは、1日分であったことが、Yurisa嬢のチエックでわかったので、払うことにした。
 空港まではタクシーで行くことにしていたが、どうやら夫婦の人が2時にタクシーを呼んでくれるように頼んでいる様子だ。だから2時だったら僕も大体そんな時間に乗るつもりでいたから、「どうですか便乗させてもらえば、僕が半分だしますが?」と言ったら。奥さんが主人に「そうしましょうよ」
といった様子で、一緒に行くことになった。
二人はイギリスからの人で、2ケ月のホリデーらしい。1時に待ち合いしましょうとなり、僕は郵便局で、きあらチャンにはがきを出し、つぎにパソコン店でメールを開いたら、かじか会の坂口氏が熊野古道の3日間の登山の写真がおくられてきていた。15人のメンバーで懐かしい仲間である。
 またリスボンのホテルで同じだった青年から一緒に撮った写真と「世界1周の旅は今頃どちらでしょうか、自分はあれからしばらくしてから帰国しましたが、のぶさんは長い旅だから気をつけてください、私は写真の左の眼鏡の方です」とあった。
 家には最近の写真を4枚送信しておいた。これから、毎日1枚だったら、早く送信できるから、日記と同じ日の写真を送るようにしてみよう。だが、日本文字いまだに打てないから、読みにくいことだろうと思う。僕も、もどかいしい思いをしている。
 1時にホテルに帰り、夫婦と一緒に空港まで走った。彼の名はDebuと言い、肥えているから、「日本語では貴方の名前の発音はデブといって、丸まる太った人という意味だから、貴方にピッタリの名だ!」と言って車の中で大笑いだ。彼は44歳の警察官、奥さんは銀行員で40歳というから僕の子供と同じ年頃だから親しみがわいてくる。
 空港について清算しようとしたら、僕が半分払うと言っていたのに、どうも3人で割った金を返してくれたようだ。僕は空港まで40㌦と聞いていたから、20㌦のつもりで換金していたら沢山の釣銭をくれるではないか。この人はなんて誠実な人なんだろうと一遍に好きになった。
 自分たちは6時のロンドン行くので、僕は7時40分発だが、「チエックインの手続きを済ませたら、上のレストランで一緒に食事しましょう、30分ぐらい待つててください」と誘ってくれた。
 僕は直ぐに上のカウンターバーに行き、コーラを飲んで待っていたが、1時間も来ないので、(あまり当てにならない約束だな)と思い、僕もチケットの指定と荷物の積み込みの手続きにいった。
 手続きを終え、もとのカウンターに行ったが、彼らはいないが、ちょっと上を見たら、レストランがあるので、そこに上がって食事でもしようと思ったら、さっきの奥さんが「のぶー」と声を掛けてくるではないか。僕がしびれをきらして、移動していたら、彼らが飲物をとって僕を待っていてくれたようである。もうちょっと待っていたら合えたのに、悪いことしたな。と申し訳ない思いになった。そこで3人で食事をし、色々話ししたら、彼らはここに来る前にペルーのマチピチに行ってきたらしい。そして、マチピチの旅の仕方も図を書いて、列車も使い、バスに乗り換えて、マチピチで1泊すべきこと、寒さはそんなに気にしなくて、長袖のシャツでよい、などのアドバイスもしてくれた。写真も何枚かとり、送ることにした。彼らはまだヴエトナム・カンボジヤ・中国などを廻るらしい。必ず写真を送ってくれ、その時住所も知らせてくれ、というから、僕が家に居るときはいつでも歓迎するから、電話してくれ、といっておいた。
彼らが先に発つから、ゲートで見送った。なかなか感じの良い夫妻であつた。僕がオックスフォードにいたから、そこから30分ぐらいの町の人らしい。
 19時40分発で120人乗りの飛行機だが、全く日本人は乗っていない。23時10分にペルーのリマに着く。ホテルに電話したら、空港からタクシーで45分かかるという。これは、相当の費用だな、と思うが、荷物を受け取ると、もう12時半を過ぎている。高くても安全が第一だと決めている。こんな時間に空港では出迎えのホテルや人々が沢山いるのには驚いた。日本人の名前を書いた出迎えも数人あり、外の国からの便で日本人も着いているようだ。僕の出迎えはないようだが、ペルー人で日本語の上手な日本旅行社の団体を迎えに来ていた人が、「タクシーしかないですね」とのことだ。ペルー貨幣に100㌦を換金しておいたので、それで270ペルー金になった。
そして、ホテルまでは4500円(ペルー円)かかるというし、どうやら、市内までは共通の値段らしいく、出口でタクシー券を販売していて、お金はそこで支払えばよかった。これで心配していた第1関門が通過することができた。やはり、僕みたいな人のために空港も制度が整っているものである。
 運転手には、この券を渡せばよいようになっているから、安心した。日本人3世だが全く日本語はしゃべれない。だが、途中でガソリンスタンドに寄り、給油するのだが、端数の金がないので僕にだしてくれ、というのだ。ここらが、別収入になるようで、(この運転手も考えているもんだ)。500円ぐらい出したが、チップだと思えば腹もたたない。
 ホテルには2時に着いたが、現地時間はベネゼーラより30分戻すことになっている。ホテルは上等で一人部屋で風呂もついていて気持ちがよい。明日の予定はマチピユチだが、列車にするか飛行機にするかは、迷っているところだ。列車だとホテルの心配だし、飛行機だと日帰りだと観光ができるのだろうか?だ。風呂に入り、寝たのが2時半ごろになっていた。
これで、あとアルゼンチンとチリが残るだけの心配までこぎつけとことになる。

by akinishi1122 | 2009-07-08 11:59 | 旅行

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