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フランス・スペインの旅(31)

フランス・スペインの旅(31)3月3日 サラゴサへ
10時22分の列車に乗る。今までの列車と違い、なんか、古びているし、ファーストクラスでも座席に備えつけのテーブルが無いからパソコンが打てない、それに座席もフランスの普通車並みである。席は空いているから自由に座ることができる。それなのに座席指定の料金が10,5ユーロと高い。
通路を隔てた隣の席に上品な60歳ぐらいの婦人がいたから、サラゴサのホテルの予約をお願いするためには、最初のタイミングが大切だと思っているから、すぐ話しかけた。するとこの婦人もサラゴサ行きらしい。英語はあまり出来ないが、僕の要件はなんとが理解してくれ、「僕はスペイン語が出来ないから、このホテルに予約お願いできませんか?」と言って、僕の電話をさしだして頼んだら、丁度車掌が通りかかり、車掌は英語ができるからホテルとの電話中に彼が通訳してくれた。ユースホステルが休みなので、安い次のクラスに電話してもらったのだから、少しぐらい高くても仕方ないと思っている。すると朝食もなしで35ユーロで決まった。この婦人も心よく電話してくれ、助かった。少々強引でも自分でこみ入った話は英語でも出来ないから、まして相手がスペイン人だから、機敏に、しかもあつかましく、でなければホテルが取れないことの方が問題が起こる可能性が多いから、強引さは勘弁してもらうことにしている。だが、相手も嫌がる人は一人もいなかったから、現地の言葉が喋れない人に頼まれたら、世話をしてくれるのは、こちらが気にする程はないということがわかる。要はこちらがもたもたしていることが返って相手に対して変な気持を与えると思う。そのために日本の漢字のはいった靴下のプレゼントが役にたっている。彼女も辞退していたが、「グラシアス」と言って笑顔で受け取ってくれた。
これでサラゴサでの泊るホテルが確保できたから、そのことを家にメールしておいた。
今日は雛まつりだから、きあら、まなちゃんへ「きょうはおひなまつりで、みんなとおいわいしてるでしょうね、みんなのたのしいえがおがみえるようです、のんのより」とメールを入れておいた。
列車の外はフランスよりも暖かそうで、畑や野原に緑が幾分でだしてきた。

野焼草風に色付けたなびけり    畑の野焼が、のんびりとするものだ
春来ると百姓野焼活きてをり    ぼちぼち畑仕事にとりかかる準備か
グラシアス小春日街の二度三度   ありがとう、という言葉を使っている
春の風風車を止めて休みをり    スペインも風車が多いが今日は止まっている

サラゴサまでは4時間ほどで着いた。進行方向の左側の遠くに山脈があるが、ピレネーかと聞いたら、違うらしい。ピレネーは地図で見ると相当遠いし、もっと高いに違いない。
右の高い山には随分雪が積っている山もあった。フランスでは見かけない風景である。
サラゴサの駅からは、市内までタクシーが便利というから、乗ると案内に書いてあった通り7,5ユーロで行けた。
市の中心のピラール広場に面したところにホテルはあると書いてあるから、探すのは楽だった。
ピラール広場がメインらしいが、さすがに大きく長さ150m、幅50m、高さ30mぐらいあるし二つの教会が繋がっているような作りである。そして屋根がドームになっているのは、イスラム文化との混在であるらしい。そのドームの屋根はタイルで出来ていて、カラフルで青い銅の色をしている。ここは古くて紀元40年に最初の建造があつたらしく、その石の一部で柱のことをピラールと言うらしい、早速市内バスに乗り、市全体の様子を見ることにした。
人口が59万というからかなり大きい、スペインの第5番目の都市らしい。昔は独立していて、フランスの侵入もあったというから、日本と違いヨーロッパは国境が幾たびか、変わることが多い。たしか1934年ころ選挙により、人民戦線の内閣ができ、王が退任したのに、軍部がクーデターを起こし王を復活させたように歴史で学んだ記憶がある。それが20年ぐらい前まで軍事独裁が続いたと思う。だからいまでも国王がいるはずである。地図を観ると列車が4ツの方向に発車するから、交通の要点でもあるようだ、マドリード、バルセロナ、ビスケー湾などにも分岐している。だが日本では僕はこの土地の名前は初め聞く名前であった。
部屋は一人部屋で、全て完備され、完全に自由に使えるから、35ユーロとしては安いと思う。それにしても日本のホテルは高いように思う。ユースでなくても日本円で4000円しないのだから、日本のホテルも考えなければなるまい。
夕食にハンバーガー、生ビールをとったら、5ユーロだった。10ユーロ以上はすると思っていたが、安い。面白いのは、立ち飲みしている人は、もっと安く支払っているようにみえる。

by akinishi1122 | 2009-03-30 09:36 | 旅行

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