フランス・スペインの旅(30)

フランス・スペインの旅(30)3月2日
今朝ホテルのカウンターでスペインのホテルが予約できないか、と聞いたら、すぐ手配をしてくれた、国境を超えるから、どうかな、と思っていたが、ここから10kも離れていないほど近いからだろうか、僕の電話は使わずにホテルの電話でやってくれた。だから即スペインへ発つことに決めた。今朝は雨だし、本当はもう1日ここにいて、スペインでのホテルなどを決めてから、ゆとりを持って動こうかと思っていたが、頼んでみるものだ。ホテルからは「坂を上らねば駅まで行けないので、タクシーを呼んでくれないか」と頼んだら、ここの女性支配人が「タクシーは高いから、内のスタッフに送らせますよ」と言ってくれた。雨だし本当にありがたい。僕にしては、ホテル代は安いし、これ以上サービスなど期待もしていなかったので涙がでるくらい嬉しい。
国境を超える列車だから、少ないのか、2時間ほど駅で待たねばならなかったが、昨日の日記などパソコンに打ちこんだり、ビールを飲んだりして駅のレストランで時間を潰すのにいい具合であった。
国境の町まではTGVで45分ほどで着き、そこからいよいよスペイン行きの電車だ。この電車の終着駅がスペインに入った初めての駅である。入国管理人も来ないし、全くどこが国境だかスペインに入ったのか気がつかない。これがヨーロッパ統合EUのいいところであろう。それだけこの国々が信頼しあっていて、経済も格差がなく、バランスが取れている証拠であろう。このEUが成功したので、東南アジヤ経済圏ASEANや中南米経済圏などの動きに進展したのであった。このようになれば、戦争や争いも起こらないし、早くこうなりたいものだ。同じ国のように、フランスの学生や、おばさんあたりでも自由に往来しているが、「貴方がたはパスポートは必要ないのか」と聞いたら、学生が「パスポートなど使ったことない」という返事だ。
ただTGVでは終点で小さい電車に乗り換えねばならなかった。TGVの車掌に乗り換えを聞いたら、終点から3分ほどのところに駅で、そこまで案内してくれるのだから、これも親切だ。日本でこんなことがあるだろうか。日本は時間に規制されて、人情の入り込む時間やシステムがないのからこんな暖かい触れ合いができないのだろう。
また僕が国境を超える電車に乗り込む時、尋ねた女性は離れた席にいたのに、「自分は先に降りるが、この人は○○駅まで行くが、誰かその駅まで行く人はいませんか?」と僕の降りる駅まで行く人を探してくれる。
外国旅行は景色を観るのも楽しみだが、毎日知らない人のこのような親切がそれ以上に心に残るから、僕の場合の外国旅行の魅力はここだとおもう。
スペインに入った。雨である。「地球の歩き方」本によると、(駅から24番のバスに乗って終点で降り、そこから歩いて5分)と出ていたホテルなのだが、その24番のバス停がなかなか見つからない、雨だし、傘をさしてのスーツケースは歩きにくい。それに昨夜食べたピザが原因か、少々お腹の調子がおかしく、トイレが近くなっている。
だいぶあちこち探していたが、若い女性に24番のバス停を聞いたら「自分は知らないが、近くに警察署があるから、そこまで案内してあげる」といって連れてくれた。
僕の行き先を説明して、バトンタッチしてくれたかと思うと玄関に置いていたスーツケースを僕のところまで運んでくれたかと思うとそのまま去っていくのだ。
警察も親切で地図を持ちだし、詳しい地番まで調べてくれ、「バス16番に乗り、ここで降りなさい」と印をつけ、乗るバス停まで教えてくれる。
この地図を持ってバスに乗ったら、僕のホテル前でちゃんと止めてくれた。こんなリレーで僕を送り届けてくれたのだった。
ホテルの受付は僕を見るなり「ヨウコソ、イラッシャイマシタ」と日本語で言って、にこにこして迎えてくれた。今は居ないが日本人が時々くるらしく、その若者に聞いたらしい。
ホテルの外見はスイスの民家みたいな、柱や筋違いなどが壁から露出した造りだ。坂の中腹の道沿いに建ち、部屋からは、今通ってきた湾が見える。なかなか良い位置にある。
湾の真ん中に島が浮いている。地元で「ビスケー湾の真珠」と呼んでいるらしい。19世紀にはハプスブルグ王家の保養地だったというから、湾を砂浜で囲んでいて、湾の両端には高い丘があり、そこにはケーブルカーがついて、観光客を集めている。あいにく曇りだったので空と海のコントラスオの美しさというのは見られなかった。砂浜沿いに歩いたら、公園の裸木に新芽が膨らみだしている。もう春であろうから、日本とそんなに変わらないのではないか。
人口は18万というから、かなり人が多いし、パリなどのビルと何ら遜色ないと思う。
街の中心は川を挟んでビル街だが、そこの中心にはやはり教会がある。
柳の芽吹き出している佳き日かな  
この句を献納してきた。
中央駅で明日の予定のサラゴサ行きの列車の予約をしてきた。バルセロナまでだと夜の7時半ぐらいに着くし、ホテルを探すのに困るから、途中で一泊することにした。ところが、ホテルが取れるかどうかまだ分からないのだが、なんとかなるだろうと思い、宿に帰ってサラゴサのホテルに電話してもらったら、3月休暇で開いていないという。これは困った。だから明日は第一番にホテル探しだ。
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by akinishi1122 | 2009-03-29 20:40 | 旅行 | Comments(0)

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