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ドイツの旅(58)ベルギーの日帰り

ドイツの旅(58)9月13日 
ベルギーLiege―Guillemins
駅を10時13分に乗った。国境を越えるからであろうか1等車に車掌が検札にきて「これは予約車だから25E必要だ」と請求された。普通車も空いているから、別に1等車に乗る必要はないから代わろうかと思ったがもうキップを切ってしまっていたから仕方なく支払った。もしかしたらベルギーの列車かもしれない。ドイツの列車に比べて粗末である。
国境が何処か、入国管理官も来ないから、EUについては国籍もあって無きがごときのようだ。これが成功したから、世界が見習って経済圏が急速に広がったように思う。東南アジヤ条約機構や、中南米協力機構が拡大し、経済が国際化するにつれて、必然的に経済圏が共通の利害と流通の圏域を作ってきた。いまでは一番大きいのは東南アジヤ条約機構になったが、将来は共通の貨幣まで発展するのではあるまいか。商品の流通には便利だから、いまではロシヤ、オーストラリヤ、中国、インドまで加盟し世界人口の半分以上にまでなっていることのモデルがEUの成功である。この国々が領土不可侵、平等互恵などを目標にしているため、日本は一応加盟はしているものの他国との協調ができないで、アメリカとの軍事同盟を結んでいるからどうもしっくりいってない原因がありそうだ。今日ベルギーに入国してみてこれを一番感じたものだ。世界は協調の流れになっている。
今日はあいにく雨であり、それに少々ハードスケヂュールできついから自由に歩けない。ドイツとは建物の種類がやはり少し違うようだ。具体的には表せないが写真で残すしかない。ビルよりも民家の造りがはっきり違っている。
街の中心に出てみた。どこでも教会を中心に街があるが、教会の塔が鋭角でなくドーム状になっている。入館して沢山の写真の展示があったから、この外観がほぼつかめたが、これは相当大きい。全ての角度からカメラに収めておいた。来館者の記帳に俳句を書いておいた。
雨宿りして秋を知るチャーチかな
過去の記帳者をめくってみたが日本人の記帳は無いから日本人の入館者は少ないようだ。
次に行ったのは美術館である。5階だてで人も沢山並んでいるから入館料がいるのかと思ったが無料だった。小さな民族民芸の人形が出展されていて、個展にちかい。今日の催なのかもしれない。人形の高さは15せんちぐらいで、作業したり、物乞いしたりの生活者の日常の人物像だ。それがなかなかの動きがよく表現されていて、ここの郷土文化を知ることができる。だから写真に沢山納めておいた。ベルギーの独特の衣装や庶民の生活を知ることができた。日本には見かけない人形の製作手法だと思う。
芸術のベルギーの秋に立会いぬ
ここで時間をとるしかない。帰りの列車が気にかかり、まだまだ見るべき川など地図に出ているが大雨だから断念して帰ることにした。
帰りの列車では1等を止めてビジネスクラスにした。空いているし、検札も来なかったので儲かったような気になった。
ホテルの夕食で中国人の医学生夏旦大學上海医学院劉東(リートン)君(E メール)もう一人の女子学生で朱言(ツーユ)(Eメール)武汐市中農北大學生物学科学生と一緒に食事をした。込み入った話しは英語よりも漢字のほうが理解し易い会話となる。二人とも25歳といっているがちょっと見ると20歳ぐらいに見える。中国の大学を卒業してからドイツの大学に2年ぐらい留学するための下見のために来たという。二人は今日ここで知り合ったばかりだったという。「日本に遊びに来たら家に寄りなさい」と僕のアドレスを教えておいた。男性は医者になるし、女性は大學の教師になる予定だそうだ。二人ともドイツの留学を終えたら、是非日本を訪問したいと言っているから、彼等の成長が楽しみだ。
中国は大学でも授業料は無料だというから、勉強する気さえあればどこまでも進学でき今回の訪問も国からの費用できたらしい。
ホテルで15日に行くユースホステルの予約をしてもらった。いよいよ帰国のルートにのり次がドイツの最終地点になるかもしれない。Bremenで15日一日だけとってもらった。一日しか空いていないというから、次のデンマークに近いから、それでよかったと思う。

by akinishi1122 | 2008-11-05 10:20 | 旅行

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