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文学会総会幕張

民主文学27回総会千葉幕張2017年5月12日

自分が外国旅行した時、自分でも感心するほど色々なことに気付いたり考えるものだと最近読み返してみて感じるようになった。そして日本の旅をしても、行った先で考えたり行動したことを書いてみるのも面白いのではないかと考えてみた。

 先日一家全部で兵庫県の養父市や山崎町に行ったとき、そこの老人に話かけてみた。すると色々話してくれるから、外国旅行と同じ気分を味わったので、嬉しくなった。これは気録しておけば、また読み返して面白く、懐かしさが蘇る紀行文になり、日本の再発見ができて、外国でと同じ勉強になるなと思う。

一昨日作家の吉開那津子さんが、あの「紀行文は楽しいし、次は何がおきるだろうかなどドキドキして読みました。あの紀行文は小説に書き替える必要は無いと思う」と励ましの便りをいただいた。だから日本の旅でも外国の紀行文と同じ気持ちで書き残しておこうという気になっている。その第1回が今回の旅行になった。

千葉の幕張メッセは数10年前に来たことがあるような気がする。用件は何だったか覚えていないが、東京から京葉線に乗るために東京の駅で京葉線の始発駅まで大分歩いて記憶がよみがえってきた。ところが、幕張駅に着いたら全く新しい高層ビルが林立し、駅前のターミナルなど古い建物は全く見ることがないから、おそらく新しく都市計画がなされた街といえるようだ。

東京駅に着いたのが12時20分だったが、千葉の幕張駅までは、普通車で20個ぐらいの駅であるから、地元の人だとおそらく快速急行などがあるのだろうと思う。歩いている人に幕張へ行く電車を聞くのだが、5人ぐらい聞いても知らないというから、自分の住まいと職場とのこと以外は東京の人でもあまり詳しくないようだ。

東京駅の大きさというのは、こんなでっかい地下になり、改札をでなくて20分もエスカレータにのりかえるのだから、大阪駅と比べ物にならない位大きい。こんなところを歩けば自分が田舎者になったようなき気になるものだ。

八丁堀や、浦安、市川、船橋などよく聞く名前の駅がこの沿線にはあった。それで40分ぐらいかかって目的の幕張駅についた。電車に乗っている若者の服装を観ると、大阪の御堂筋線に乗っている若者よりも服装に派手さがない。だが、若者の殆どがスマートホンを観ているのはもう日本中おなじような風景になり、これだけは自分が時代に遅れてきつつあるな、とおもう。

たしか国のエベントや国際会議がよく開かれているようで、一見外国のお客を受け入れるような近代的なビル街である。僕のホテルは駅からすぐ見えていて、会議場として利用されるのが多く名前も国際会議場と案内がでている。

民主文学の第27回総会が明日から開らかれ、朝10時の開会には大阪からは時間的に無理があるようだから、前日から泊まることにした。同友会の全国研究会にもよくでるが、ホテルは理香が予約してくれ、安いホテルを探してくれているので、今回は民主文学の事務局にお願いしら、いつもの倍ぐらいの値段の部屋になった。自分で探せばもう一泊できるような値段である。

ホテルの1階に中華レストランがあったので、八宝菜定食にし、すぐ寝て、途中目覚めたので風呂に入った。

吉開那津子さんの「緑なす山河」の下巻を読み終り、明日吉開さんとお会いした時にその感動を話すために、少し読んでおく。いずれにしても最近読んだ小説の中で一番印象にのこる本である。彼女は僕よりだいぶ若いから、終戦時や、戦後の体験は無いはずなのにじつによくあの時代の人々の食生活の苦しさ、それに伴なって人々のひもじさによる心の中身をよく描いておられ、感心するばかりだ。さすが優れた文学者というのは人々の心、一人一人の環境で考えが創りだされるものだということを見事に描いておられる。僕には到底出来ない芸当である。

彼女がくれた手紙に、あなたの旅日記を小説に書き直す必要は無い。紀行文としてこれ以上の小説は書けないだろうから、小説を書くのであれば、自分が育った戦争中のこと、天草での中学、高校時代のこと、そして自分がどのように考えが変化していったかを書いてみてください。とアドバイスをいただいた。だから、紀行文はそのままにして、短編で時代のスポットを書いてみるのでいいのか。と教えられた。

そして、優秀な作品といわれる小説を沢山読んでみてください。とある。できるだけそのように時間を見つけてみたいと思う。


by akinishi1122 | 2017-05-15 22:05 | 旅行

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