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黙ってはいられない


黙ってはいられない
(戦争する国になるなんて)

前朝日新聞大阪編集局長 新妻義輔 
安倍政権は「海外で戦争する国」に向けてひた走っています。特定秘密保護法、武器輸出三原則の見直し、集団的自衛権の行使容認、と巨大な歯車が後ろ向きに回り、国を変えてしまう引き返せない地点へ一歩一歩近づこうとしている。そんな状況に息苦しさが募ります。
安倍首相は集団的自衛権行使について「必要最小限」「限定的」などと説明しますが、とても信用できません。
パレスチナ自治区ガザヘのイスラエルの猛攻撃と武装組織ハマスの応戦では、多くの犠牲者がでました。「ガザの悲劇」がしめすように、武力行使に踏み切れば、相手にとって銃弾一発は100発と同じ。攻撃に最小も最大もない。そして市民が犠牲になるのです。
私がイラン、イラク戦争、イスラエルにレバノン侵攻、旧ソ連のアフガニスタン侵攻などの取材で戦争の現実を見てきました。アフガンからに帰還したソ連の兵士が戦場の夢を見て「来る日も来る日もうなされる夜が苦しい」とうめくようにいっていたのが忘れられません。
「死の現場」を知らない政治家に限って「国民の命を守るため」などと戦争に首をつっこみたがる。
政治家が言葉をごまかす時は、本当のことを隠したいときです。
集団的自衛権行使容認の閣議決定で「積極的平和主義」ということばがくりかえされていますが、平和主義を積極的にすすめるというなら、非軍事に徹した外交を貫くべきです。安全保障とは本来敵を減らし味方増やすことのはずです。集団的自衛権行使はその逆の方向です。
こんなときつよく思うことは、国民一人一人が小さくてもそれをひとつにまとめて集めるならば国を動かす力になると思います。私は今こそ小さくても世の中のためやくだてることが自分の役割だと思うようになりました。



by akinishi1122 | 2014-09-11 17:56 | 九条の会

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