社内報

第5284号 日々新聞  2014年7月3日(木)
「戦争する国、集団的自衛権」
毎日御新聞社説 2
政府が与党協議で集団的自衛権の行使が必要として示した、米艦防衛や機雷掃海など8事例の検討は、その答えに成るはずだった。ところが個別的自衛権や警察権で対応可能という公明党と政府・自民党との溝が埋まらなかったため、与党協議は、事例の検討を途中放棄し、閣議決定になだれこんだ。請求な議論の背景には、自公両党とも大型選挙の無い今のうちに決めたいという党利党略があったとみられる。
昨年の秘密保護法の制定、今春の武器輸出三原則の緩和とあわせて、日米の軍事的一体化を進める狙いもあったとみられる。これほど重要な問題なのに結論ありき論議は深まっていない。今回の決定は限定的といっているが、実際には歯止めをどう解釈するかは時の政権にゆだねられる。自衛の措置としての三要件は国民の権利が根底から履えされることは明白だ。
このように与論むし、国民無視、憲法無視がこの集団的自衛権の閣議決定である。

第5285号 日々新聞  2014年7月4日(金)
戦争の実体
戦没者の過半数は餓死だった

第2次世界大戦(日本にとってはアジア太平洋戦争)において、
日本人の戦没者数は310万人、その中で、軍人軍属の戦没数は230万人とされている。

敗戦直後の1945年9月、東久邇内閣が発表した陸海軍人の戦没者数は50万7,000人に
すぎなかったが、調査がすすむとともにその数が増えつづけ、
1977年に厚生省が明らかにした数字では、「軍人・軍属・准軍属」の戦没者230万人、
外地での戦没、一般邦人30万人、内地での戦災死者50万人、計310万人となっている。

なお調査や遺骨収集はつづいており、正確な数は依然として明らかにされていないが、
現在では、日本軍人の戦没者230万人というのが、政府が明らかにしている概数である。

この戦争で特徴的なことは、日本軍の戦没者の過半数が戦闘行動による死者、
いわゆる名誉の戦死ではなく、餓死であったという事実である。

「靖国の英霊」の実態は、華々しい戦闘の中での名誉の戦死ではなく、
飢餓地獄の中での野垂れ死にだったのである。

栄養学者によれば、飢餓には、食物をまったく摂取しないで起こる完全飢餓と、
栄養の不足または失調による不完全飢餓があるとされている。

この戦争における日本軍の戦闘状況の特徴は、補給の途絶、現地で採取できる食物の
不足から、膨大な不完全飢餓を発生させたことである。そして完全飢餓によって起こる
餓死だけでなく、不完全飢餓による栄養失調のために体力を消耗して病気にたいする
抵抗力をなくし、マラリア、アメーバ赤痢、デング熱その他による多数の病死者を出した。

この栄養失調に基づく病死者も、広い意味で餓死といえる。
そしてこの戦病死者の数が、戦死者や戦傷死者の数を上回っているのである。

戦死よりも戦病死の方が多い。

それが一局面の特殊な状況でなく、戦場の全体にわたって発生したことが、
この戦争の特徴であり、そこに何よりも日本軍の特質をみることができる。

悲惨な死を強いられた若者たちの無念さを思い、大量餓死をもたらした日本軍の責任と
特質を明らかにして、そのことを歴史に残したい。

第5286号 日々新聞  2014年7月7日(月)
若者の血を流させるのか
元朝日新聞コラミニスト 早野透
「安倍さんズルしちゃいけない」といいたい。集団的自衛権の行使を認めることは、戦後69年間戦争はしないとしてきたものを、戦争ができると変えるわけだから、戦後政治の根幹を変えることになる、防衛論、安全保障論だけの話じやない。広く深く全国民で議論すべきです。
 憲法解釈を変えても、実際戦争に行くのは、安倍さんでもなければ、我々昭和の年配者たちでもない。僕が大学で教えている学生たちは湾岸戦争(1991年)以後に生まれた世代です。次の戦争に行くのは彼ら以下の世代ですよ。
だから最低限この18歳以上の若者たちひとりひとりに「あなたたちは戦争で血を流す覚悟がありますか」と国民投票で問い。是非を決めるべきなんです。
 政府自民党の中で、よく「湾岸戦争で自衛隊をだせなかったことがトラウマになっている」といわれてきました。その当時の首相だった海部俊樹氏がテレビ番組に「でていました。米ブッシュ元大統領から「自衛隊を出してくれ」といわれたが、「憲法9条があるから出せない、それがアメリカが与えてくれた国是ではないか」と断った。
しかも、後藤田正晴元官房長官が首相執務室に座りこんで「どんな立派な防波堤でもアリが穴を空けたら、水がチョロチョロ出ていずれ崩れる。アリの一穴をやっちゃいけない」と迫ったという裏話もしていました。
元幹事長の古賀誠さんや、加藤紘一さんという自民党の重鎮といわれたひとたちが次々と発言し、戦後の自民党を支えた保守主義は戦争はしないその分経済に力をいれみんなで幸せになるというものです。
閣議決定は強行されましたが、逆にここからが大事です。国民的議論はやっとはじまったところです。保守の人達、地方議会、自衛隊関係者らからも反対の声があがっています。さらに大きな世論で安倍政権を包囲すべきです。

第5287号 日々新聞  2014年7月8日(火)
集団的自衛権の怖さ
戦争には歯止めはきかない  脚本家  倉本 聡

僕は政治に詳しくなおないが、憲法がかかげる大事な問題を閣議決定後に国会で論議すりするというのはどう考えても順番がおかしいでしょう。脚本家は、脚本を書く時(もしも)をいくつも考ええます。現実に起きることは、複雑だからです。でも安倍首相があげる集団的自衛権の行使の事例はあまりにも現実への想像が足りない。「行使は限定的」というが、はじまったら歯止めがきかないのが戦争です。これではどこまでも拡大解釈出来ます。戦時中、僕は小学の時学校で配属将校が「特高へ志願する物は一歩前へ出よ」といいました。皆前へ出て、僕もでました。でなかったのは2,3人です。そのれんちゅうに「ひきょうもの」という声があびせられました。でも本当の「勇気はどちらにあったのか。69歳以下の人はみな戦争を肌でしりません。人間は殴られたら殴り返す、自制できないいきものです。だからこそ愚直に憲法9条を守ることで戦後70年、血を流さないできた。この国是を一変の閣議決定で変えるのはあまりにも拙速です。



第5288号 日々新聞  2014年7月9日(水)
反対の声を立法で示そう
ノーベル賞作家 大江健三郎

私が12歳からもっとも大切に思っていた言葉は憲法でした。平和主義と民主主義がじぶんの世界で一番大切なものとなりました。戦争いって殺されることなく生きていける。
じぶんの好きなことを発言して仕事ができるということでした。私は全ての根本になるのは、憲法だと思っています。安倍首相は憲法の前文をひきながら、集団的自衛権の行使容認をやるんだといいます。
憲法9条を否定するために、憲法前文を使うという、言葉に対する、文章にたいする裏切りです。
希望はどこにあるか。法律の専門家がいうように、議会では個別の立法が必要となり、その一つ一つで正義の声を発することができる。
今日ゆきあった官邸デモの女性たちはいきいきして励まされました。
なんとか押し戻そう。

戦争をさせない1000人委員会での記者会見で

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by akinishi1122 | 2014-07-09 07:03 | 社内新聞 | Comments(0)

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