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70歳の語学留学1年生(23)

2005年8月2日(火)(23)家から荷物着く(計算機19個、長袖、帽子など)
今日、時々しか来ないサウジアラビヤの生徒19歳が2時間目からの出席だ。2mもある大男である。彼は横柄な態度をいつもとり続ける日本のヤクザがとる態度で授業をうける。教師も一目置いているし、他の生徒は無視し続けている。僕とは一番離れた席の角に座っているが、教科書など見向きもしなくて、一人で喋っている。僕がチラチラ彼を観て目で合図したり茶化した格好をするから、彼は僕に親近感をもっているのだろう、Nobutoshi、Nobutoshiと掛け合いで教師に応えようとする。
名前はサウドと黒板に書いた、えらい聞き覚えのある名前だなと思って「君はサウジアラビヤの王様と同じな名前だが」と聞いたら「俺はプリンスだ」というではないか。だから念のために王様と関係は?親戚か?と聞いくと「俺はプリンスだ」というかプリンスといえば王子ということになるが?と聞けば教師も同じことを訊ねている。それだとすればえらい人と一緒にあったものだ。まあ遠い、遠い関係でもあるのだろうか。
どこかの映画にでてくるワンマン王様がこんな態度をすることがあったが、まさに世間知らずで何でも我がために世界はある、何でも通らないものはないと思う人間にはそんな態度で、なるほど裸の王様といったところだ、多くの人々もそんなに思っているに違いない。じつに滑稽である。
僕は裸の王様とみているから面白くて相手になってやっている。真偽はともかく、写真に治めておかねばと教室でみんなと彼を真ん中に写真に撮った。
また帰りに彼がいたので、「おいプリンス写真を一緒に撮ろうと誰かにとってもらった。3回ぐらいしか授業で一緒にならないのに僕の0名前をよく覚えてくれている。ことプリンスとなると、覚えてもらっていたら価値があるし、話のタネにもなるだろう。19歳だがいつまでここに居るのか?と聞いたらあと1ヶ月だというから9月の始まるまでここにいるのだろう。「プリンスであればいつか王様になるのだな」と言ったら「yes!」というので、「ところでプリンスはどのくらいいるのだ」と聞いたら「500人ぐらいだろう」というのだ。王様だから2号3号とたくさんいるのだろう。またイスラム教ではたくさんの妻を持つのが許されるとはきいたが当事者から子どもが500人もいわれると、まさかと思うのだが面白いから「日本のNbuを忘れなうようにね」と頼んでおいた。「Don’t forget!」と言ったら。彼はOK,OKと言って胸を張ってくれた。
そうしてバイバイと分かれの手を振って学校背にして歩きだしたら、駐車場の鎖が両足に引っかかってアスファルトに頭から倒れてしまった。するとこのプリンスが急いで駆け寄り起こしてくれ。たちまち15,6人が集まり大丈夫か?病院に行くか?と学校の事務に誰か知らせたらしく4,5人の職員が出てきて、救急箱をもってきいてくれた。大丈夫、大丈夫!とは言ったものの暫くはガーンとしていた。職員がタオルを濡らし冷やしてくれた。血は出ていないが、少々のコブになっているようだ。鏡を見たら、額が少々カスレ傷になっている。
すぐ職員がホストファミリーに電話してくれたらしいことも解った。手早く心配と手配してくれるものだと感心する。大丈夫だと学校にも皆にも言って今日はすぐ帰ることにした。
帰宅したらLeslyが大丈夫か?とすぐ聞いてくれたのは学校からの連絡で知っていたのだ。日本でも小学など同じように保護者との連絡をするのだが、大の大人がこんなにも心配をかけたのに恥ずかしいような気になった。Leslyには僕は若いし頑丈だからと言って、心配かけて申し訳ない。と御礼を言っておいた。ところが、脛に赤く皮が剝けているではないか。やはり頭と脛を同時に打つたらしい。腰も少々痛みを感じるが山の登りをしていてもこんなヘマなどしたことはないのにおかしい。額から地面に倒れるなど生れてこのかたしたことがない。運動神経が多少鈍ったのかな。
 今日、土曜のロンドン行きを申し込む。サチマチュの押しに押し切られたようなものだ。ガヤガヤと話ながらのロンドン行も思い出になり写真も彼女らを撮れるからまあいいか。16£であった。それに日曜のオックスフォードも申し込んだ。これはスペインとターキーに約束していたからだし、一度はどうせ行きたいと思っていたからだ。今度両名に会うから写真も今日コピーしておいた。
秋子に頼んでいた電卓が19個送ってきているから、彼女等がきっと喜んでくれるだろう。
夜、家の下宿生とサーバントのMariaそしてLesly、息子のJyiaにもプレゼントした。長袖は4枚はいっているし、会社の大きい封筒がたくさんあり、いずれにも日本の家への宛名が貼ってあるから、これで通信を送れということだろう。
今朝時計をみたら充分間にあう時間なのにバスの乗客が少ない。おかしいと思ったら時計が狂って1時間遅れている。日本から電池を代えてくるのを忘れていたので、明日でも入れ替えねばならない。はじめての遅刻になった。
今日写真とこの日記28日から8月2日までと写真も入れて送る。
今日日本時間の6時に電話したら丁度秋子の友人寺島さんが来られていて「偉大なことをなさいますね、日記読ませてもらっています」と言われた。

by akinishi1122 | 2014-01-20 11:39 | 旅行

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