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(27)2012年8月13日日ベネチュア・ヨーロッパの旅(27)
ベネチュア市内観光  夜行寝台車でローマへ向かう

ホテルでゆっくりして、午後からサンマルコ広場にでる。この広場は規模が大きくしかもベルギーの広場やモスクワの赤の広場に匹敵する美しい中世の建物で囲まれているが、一方が海に面しているのが違っている。ベネチュアに来た目的は、きあらに、この島めぐりの交通と、ゴンドラの観光、ビルの谷間をくねくねと回って見せる風景である。
このビルは海の中に基礎を石で沈ませ、そこに5,6階のビルだが、海の中にこんなに密集してよくも建設ができたものだと驚くばかりである。マルコポーロが住んでいたという建物があるのだから、彼が「東方見聞録」として日本を紹介して、日本が東洋の金の国として始めて紹介されのだから、おそらく500年以上、こんな建物群が建設されはじめたのだろうから、その技術たるや、恐るべき技術である。
関西空港が近代建設の技術でついこの前出来事て、もうあちこち陥没しかけて補強工事もやらねばならない状態なのに、海の中の都市が500年も前えにできたのだから、人間の技術というものは、500年前に高度に発達していたということがわかる。ただ作業の工具、機械が格段の進歩はしたものの、掘削、基礎、止水の理論は出来上がっていたということである。
いま船で一回りしても新しく海に面した建設工事は見当たらないのだから、都市計画も500年前に完成していたことになる。
サンマルコ寺院を中心に商店街の道路ができていて、車の無い時代だから、せいぜい馬車が通行できる幅の2mぐらい、それにまた細い路地は1,2mぐらいであるから馬や人の通行だけでよいのである。その路地に高さ15mから20mの石積みのビルだから、太陽の光が完全に入る通路というのが少ない。1階は全て商店になっているが、2階以上が住宅であろう。ここの街は完全に車社会の外にある。商品の配達が担いだり、1輪車、船である。
車が用をなさないのは、島と島をつなぐのが、アーチ型になった石や木の階段になっているからである。そして、運河になっている海側から、商品の積み下ろしがなされている
「ベニスの商人」というセークスピアの演劇があったが、たしか商売人の取引の事故を商売人の血で清算したのではなかったか、と記憶しているが、世界との商売の窓口であったから、世界の金銀がここで荷揚げされたのだろう。高級宝石店には拳銃を持ったガードマンが出入り口に立っている。商品の種類もありとあらゆる種類が狭い路地商店街にはある。
大変入り組んでいるから、広場に帰る方向感覚がわからなくなる、これは路地に入ると太陽をたよりにできないビルの谷間を歩くからである。僕も3回も歩いたのだがまだ道については迷うことになる。
ゴンドラに乗る値段を聞いたら100ユウロというが、他の船頭に聞いたら80ユウロというから、やはり当たってみるべきだ。船頭は一本の櫂でよく漕げるし、舵の役目もできている。僕も櫓はこげるが、櫂になった櫓はやったことがない、美味く漕げるものだと感心してみる。
きあらの今日ノメインはこのゴンドラだから、たくさんの@写真を撮り、ママニメールと一緒にそうしんしていた。やはり一番に知らせるのはママである。
船頭がバリトンで櫓を漕ぎながらずっと声を響かせてくれるから、イタリヤではバリトンが似合う。

(ローマに発つ前にハプニングが起きたが、それは帰国してから話すことにする)


列車の時間があるから、ひとりで散歩にでた。すると日本女性で福岡の31歳の人が一人旅で9ヶ月目という。
オペレーターという仕事をしていたが、派遣社員でお客からの電話窓口で毎日電話を受けていたが、クレームが多いのでストレスばかりだった。自分は社員でもないのに、会社を代表する窓口の葛藤、「社員でもないのに」というのがいつもの気持ちであるという。
仕事に誇りを持てという考えはわかるが、職場でこんな矛盾、をかかえながら仕事をする社会は、派遣社員に、あたかも会社を代表して応対をするのがオペレーターと分かっていても、いつまでも続けられない矛盾を背負ってできるものではないだろう。
派遣社員の内心というのを聞かせてもらった。僕もよく理解できる。
そうして退職しても、退職金もない。だがヨーロッパの社会をみて日本でのストレスが解消する。というのはどうみても異状だと思う。
仕事に誇りを持て、といっても持てる職場でないのである。愛社精神という言葉があるが、段々その言葉が砂上の楼閣になりつつあるように思う。
派遣社員が3分の1になり、重要な仕事まで派遣社員になりつつあることを、肌寒くきいた。
日本経済の衰退というのは、もう企業の根幹まで害虫と派遣社員が担当するとなれば、日本的経営を企業側が捨ててしまっているといねばならいのではないか。

夜の11時30分ロマー行き、寝台車に乗る。

by akinishi1122 | 2012-08-27 02:50 | 旅行

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