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完璧は誰も居ない

 完璧は誰にも無い
世の中に完璧な作品というのはありません。天才といわれる人はどいつも自分の作品のいまだ未熟さをいうものです。
問題は自分の作品について追究する心の問題だといえそうです。ですから、何事においても、ハングリー精神を持つことほど探求心が湧くといえそうです。
他人から見たらなにも言うことはないと見えるのですが、探求者にとってはまだ不満が残るもののようです。
だけども、私たちの日常のなかではこれで完璧だと思うことに馴れてしまっていることの方が実は多いのです。
「完璧なものは無い」と思いことの必要な時は、新しいことを始めるときや、大きな問題に取り組む時にこの「完璧なものは無い」ということを思いだすべきでしょう。
そこには工夫という気持ちがうまれるからです。
人間の生活でも同じことがいえそうです。昨日正常であったものでも、今日は新しい条件が生まれることにって今日も同じ対応で良いということにならないのが、人間の行動には説くによくあるものです。人間は絶えず動いているために、環境はドンドン変化するからです。ですから、外部の変化に対して自分も変化した対応をしなければ、昨日ただしくても今日が正しいとはいえないものです。
時間と空間は変化するもの、というのが物理の法則なのです。素粒子論というのがありますが、物事は全て生成⇒発展進化⇒消滅という循環のなかで発展していくものです。
そこまでいかなくとしても、環境は絶えず変化するものであることを知り、その変化に対応して自分も変化しなければならない。ということを知っておくことにより、外部の変化について驚くことでなく冷静に対応ができるものです。
芸術家やわたしたち建築家でもこれで完璧だと思った瞬間から、退歩がはじまるものだと考えておけば、絶えず新しい挑戦する気持ちが生まれるといえるのです。
世の中の物事は全て完璧を目指す方向に向かって進むのですが、いまだ完璧に完成されたものは無い。と考えを基本におくことが、人間の成長の旺盛な可能性が続くものでしょう。
まして自分を考えてみた場合、いくらでも未完成の部分があることを発見できるものです。
その自覚することは自分にたいして謙虚になることであり、物事を正しく認識することになるものです。

by akinishi1122 | 2012-03-07 20:16 | 思い

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