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2011年7月24日 留学とドイツ、フランスの旅(6)ドレスデン(Dresden)
ハノーバーのホテルで昨夜事務員さんと話して、明日のドレスデンのホテルを予約してくれるのに、僕の住所をパソコンから西宮の家の住所、そしてどんどん絞り込んでなんと家の写真まで出してきたのにはビックリしてしまった。隣のマンションに駐車している車まで映るのだからすごい技術があるものだ。城戸さんの倉庫や桐山さんのフェンス生垣まではっきりと写真に、このドイツから写しだされるのだから驚きだ。あのビンダビンが隠れ家にしていたのも分かるはずだと納得できた。
今回はベルリンは何回も来ているので通り過ぎて、ドレスデンに行くことにした。
ドレスデンが特別関心があったわけでもないが、聞きなれた地名だから行ったらなにか分かるだろう、といった程度の気持ちである。しいて言えば、ケンブリッジに31日までに入るための順路でドイツをほぼまわりきるコースの腺上にあるということだ。
ドレスデンに着いてびっくりしたのが駅に1000人ぐらいも警察官がものものしい警戒をしている。インフォーメイションに聞いたら今日は日曜日でサッカーの試合があるからだという。あとで見かけたのだが、袋をもった青年が中を調べられていた。おそらく甲子園ぐらいもあるグラウンドにむけての人波が黄色いTシャツを着て、黒の模様のはいったマフラーをしたのが続いている。
サッカーでファンが加熱してトラブルなど起こるのだろう、そうでなければ1000人もの警備はでないだろう。
この街は旧東ドイツの地域にあり、工業と芸術、音楽、大学の街ということもわかった。名前を聞きなれたというのは交響楽団の名前からなのかもしれない。ここはイタリヤのフィレンチエと並び評されるぐらい綺麗な街だったらしい。
それが先の大戦でことごとく破壊されて新しい街になったが、山手の住宅地は残っているから、奇麗な家並である。世界遺産にもなっているという。
観光バスに乗った。山手にいくと住宅がこんなにも安らかな気分を与えるものかと、本当の僕の旅をした気持ちになってくる。こんな安らぎというのは、家々にみな季節の花があり緑に包まれていることからくるものなのかもしれない。日本の芦屋は高級住宅が山手にあるのだが、安らぎを与えられないのは何故なのだろうか。ここの家には塀がないからではないかとふと気付いたものだ。やはり塀で囲まれた家というのは機能としては解るが、塀というのは他から隔離することと、他人を警戒するということで親近感がでないと思う。これには社会的な安心の保障がされていなければならないということでもある。
僕はここに来てそのことを発見した。
塀というのは、他人を信頼していない社会と言えないことも無いと思う。
ここをみて、住んでいる人々も良い人ばかりではないかと思ってしまうのだから、日本の都市計画ではとても不可能であろう。
ホテルに入ったらここもケルンと同じような清潔で奇麗である。今日生きていることの幸せを感じる日である。
ベルリンから乗り換えの時フアーストクラスに日本人の青年が乗ってきた。30歳でもう1月半の一人旅らしい。A君といい、横浜からきたが会社を辞めてきたらしい。人生の一部で若い時には思い切って世界を回ることは大変よいことで賛成だと激励しておいた。
ホテルの夕食がバイキングで、6ユーロにしては豪華。種類も豊富で魚の酢のものもある。
庭外のテーブルに出てドイツ婦人と娘さんと食事を同じテーブルにさせてもらった。お母さん50歳、娘は17歳で英語ができるから、お母さんと僕の会話を通訳をしてくれてありがたかった。お母さんは小学校の先生で旦那とは一緒でないのは、夫は農業と牧畜をやっているから牛の飼育のためになかなか家を空けれないからだという。
娘と6週間の旅だというが、日本の先生が聞いたらさぞ羨ましがることだろう。
この婦人は「私達は西ドイツからきました」と言っているから、まだつい20年前の東西に分かれていたドイツというのが意識にあるのだというのを気にしているようだ。
その後に日本人の66歳という人がきたが、旅も沢山しているらしいが、自分の旅のやり方を僕にも「こうすべきですよ」といちいち僕の旅準備不足について、あそこでは何何を観るべきだ、などと人の旅のやり方にまで指示するのだから、旅というのは自分流でやりたいと思ってやっているのだし、面白くなくなって、その人の名前も自分の名前もいわないまま急いで席を立った。
廊下で日本人女性がいたから一緒に近くのパブに行く。大阪の高校の英語の教師をしているというから、なかなか英語もうまい、先ほどのドイツ人教師の6週間も休暇があるという話をしたら羨ましい、日本は夏休でもせいぜい12日しか休がとれなかったとのことだ。40近くにみえるがまだ結婚はしていないという。
明日はFuldaに行くことにした。

by akinishi1122 | 2011-08-04 20:28 | 旅行

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