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世界旅行(88)帰国の途へ

ワンワールド世界旅行(88)
4月16日(水)帰国
 昨夜シドニーを21時55分に発った。オーストラリヤのカンタス航空である。日本行きだから、7割ぐらいが、日本人である。
これで一応世界旅行の全ての行程が終了することになる。多少気にしていた世界旅行だったが、まあなんとか無事に帰ることができた。
薫や哲顕が計画に当たって色々手配をしてくれ、一人ではとても出来ないことであったと思う。有り難かったのは、次々の到着の国々のホテルを殆ど予約してくれていたから、僕はそのホテルにたどり着けばよかっただけだから、これが一番の難関突破であった。
次の日からは自分でホテルも探すゆとりができたので、スムースに行けたと思う。
 ホテルは基本的にユースホステルにしたのがよかった。第一は長期のため、費用が安いこと、第2は国内、国外の友人ができ、旅の情報が交換できたり、外国人の親切にも直接触れることができた。日本人の同じような目的の旅行者と友達になり、今後つきあっていきたい人がたくさんできたこと。
 それから、コンピューターを持参して、毎日の日記を家や友人に知らせることができ、自分も家族や友人との関係が深まったことである。日記を書き家族に読んでもらうことで、日常では話し合うことが出来なかったこと、あるいは、面んと向って話すのはちょっと難しいことが話せることの発見をした。これは書きながら気付いたことである。夫婦でも親子でもこんな機会を作れてよかったように思う。 日記だから、毎日の考えを書くのだから、日頃僕がどんなことの考えの上で発言したり、行動したりしているかを少しでも知ってもらうことが出来たかなとも思う。
 だから僕の考えを知った上での意見や助言がしてもらえることに少しだけ近ずきかけたのではないか。そう思う。だから家族と離れていることのプラス面もあるのだなと思う。これは理香や信顕が留学していた頃、便りをくれる度に、子供の素晴らしいところを発見して、喜んだ思いがある。
また山の会の人々からの便りが嬉かったし、僕の旅を話題にしてくれていることも知り、機関紙にずっと掲載してくれたお陰であろう。友人の有り難さもみにしみた。
 同友会では岡山の総合病院院長土井先生がご自分の留学していた頃と比較しながら、僕の旅と重なった部分の感想をいただいたことも、旅のレポートの励みになった。第一番に届いたのは東京同友会の前代表理事の井上さんが、「旅日記を読んで私にもできそうな気がした、丁寧に読ませてもらいます」とあったので元気がでた。大阪同友会では、副代表理事の前西氏も海外旅行の関心が深く、僕の日記をずっと保存していただいていることも知り嬉しかった。時々感想もいただいたし、送信漏れがあったら、催促もいただいている。
 やはり大阪同友会のU氏は全て感想を英文で書いてくださった。帰国したら、「九条の会で頑張りましょう、帰国を心待ちにしている」と帰国後の仕事の仲間もできた。
大阪同友会を停年で辞め、大学に学んでいるK子さんも愛読してくれていた、もう4回生になり、卒論の相談もあり、卒論を書く前に読んで欲しい本の紹介をしたら、早速読んでくれているようだ。卒論は「堺の手編みとヨーロッパ文化とのかかわり」などのようだが、完成したら読んでみたいものだ。
 毎回返事をくれる、名古屋の女性で1級建築士の理恵さんはボツワナのサワリーで一日一緒だっただけだが、几帳面な人でこれからも同業界なのでお互いに協力できそうだ。28歳での女性の1級建築士だが、6月から1年の南アフリカに留学するらしい。帰国したら大建築家になる要素のある人だ。
川越氏は川崎重工を停年で退職、塾で数学や化学などを教えていた人だったが、僕の旅日記を丹念に読んでくださり、ご自分も65歳になったら、僕と同じ道をたどりたいというほどになり、川越氏の今後の参考になればと思い、その後は少し具体的な資料も書くことを意識するようになった。
 囲碁クラブの中学1年生だった清水君が「宮崎さんがいなくなったから寂しいです、早く帰ってきてください」とある、彼は11歳だがまだ囲碁を覚えて1年ぐらいなのに、もう直ぐ僕を追い越すぐらいになっていたから、さしずめ僕は彼のカモになるはずだ。だから3ヶ月の留守の間に恐らく彼に白を開け渡さねばなるまい。だから僕の帰国を待っているのである。僕は60年も囲碁をやっているのに、若い人は成長が早いから、たまらない。
 毎回返事をくれる人で、オックスフォードの学校で一緒だったKさんも忙しいのに几帳面に返信をくれている。彼女は奈良の富雄の小学の教師だが、少しの休暇でも海外旅行をする人だから、僕の日記の愛読者となってくれている。おそらく彼女の生徒には影響をうけて伸び伸びした生徒が育つに違いない。こんな先生が少ないから貴重な、良い先生である。
 イースター島で一緒だったみどりさんはコンピューターの先生だし、僕のパソコンが飽和状態になっていたのを解決してくれたし、今後もいつでも相談にのってくれると言ってくれているから、僕にとっては大切な友人になるだろう。舞依子も同じ外大をでて一緒だったが、気持ちの良い娘である。是非大阪に合いに行きますね。と大阪での食事も一緒にするのが楽しみにもなった。
 イギリスのロンドン大学のRura教授との再会は日本の中小企業の現状を定期的に送り彼女の「日本の近現代史講座」に協力する楽しみもできた。
オックスフォードの芳子さんには三日間も泊めてもらい、こんな友人が外国に出来たこともオックスフォードの大事な思い出になった。
シドニーから成田までの9時間半はうとうととしてこんなことを思い出しながらの時間だった。成田には6時50分に着き、成田からリムジンバスで羽田に行き、伊丹空港には秋子、薫、哲顕が出迎えてくれた。
これで全ての旅が無事終わったわけである。
夕食は哲顕の家族も一緒の7人で僕の帰国祝いと、優子さんの誕生祝いを一緒にしてくれた。
 その席で秋子が「今度は何処にいくの?」というから僕もまだ考えてもいないのにビックリしてしまった。「どうせこの調子だとまた旅に出る違いないのだから、今度は思いつきでなく、もっと早く計画を教えてよ」と信顕。「ばたばたと準備するのはかなわん」と薫の言葉である。
僕にしたら、長い間家を留守にして悪かったなとの気でそんな次の旅など考える余裕もなかったので有り難いような、驚きであった。
岡山の土井先生から「おかえり、さっそくのお願いがあります。7月19日(土)に毎年の病院の協力会の懇談会があるとき、今回の旅行で得た外国で感じた日本などについて講演をお願いしたい」とあった。色々二人で懇談したいこともあるし、とのことだ。大変有りがたいお話で是非先生ともいろいろ語りあいたいと思う。
 また兵庫同友会の前代表理事の永田氏からは、ねぎらいの言葉があり「ワンワールド世界旅行」記をたたえてくださった。FAXが届いていた。留守中に何回も家に電話もあって、僕の動静をきずかってくださっていたらしい。嬉しい便りであつた。

by akinishi1122 | 2011-01-15 22:28 | 旅行

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