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ブカレスト

ヨーロッパかけある記(59便)
9月9日(日)ルーマニヤ・ブカレストへ
 8時6分発Sofiaという時間表を昨日案内所でもらって、その前に列車の予約席をもらいなさい、ということだったから、指定してもらい、待っていた。ところが、30分過ぎても列車は来ない。結局1時間遅れの出発となった。出発間際に窓からホームを見ていると、日本人が歩いているから、窓から呼びかけて、僕の部屋に来るように呼んだ。6人部屋に僕一人だったから、丁度よかった。夜の7時過ぎにブカレストに着、という一日の旅に、日本人が一緒になってやれやれだ。
 彼は兵庫県の相生出身で、エベントの企画を自分でやっているらしい。31歳の三宅眞人君という。8ヶ月の世界一人旅で、もう4ヶ月を過ぎたという。南アフリカを発ちアフリカを廻ってヨーロッパに入ったという。もう旅のベテランになっている。アフリカの移動は、鉄道が少なくもっぱらバスでの移動だったという。言葉は、交通機関、ホテルなどは英語が通じるから、ヨーロッパでの僕の旅と同じのようだ。この列車も汚いが、6人部屋で、真人君との二人だから、トイレに行くぐらいしか動かなく、彼の旅の話しを聞くことが中心の時間を過ごす。座席指定は20ダーツだけ支払った。約10時間の旅だが、食堂車も車内販売も無いから、昨日買っていた桃みたいなのを1個、乗り込む時ビール1本、それに水で、昼食なしだ。真人君も菓子のクッキーを半分食べて、僕にも進めてくれたから、夕食は僕がおごることにして、少しいただいた。外の景色は、平野なのにブルガリヤには7時間ぐらい走るのに、牧場らしのが無い。
朝と違って、段々温かくなってきた。85歳という老人が乗ってきた。全く英語が通じないから、もっぱらジェスチュアだけの会話だが、老人はブルガリヤ語でよく喋ってくれる。僕が分かろうが分かるまいが、トンジャクなく喋ってくれる。歯が全く無く、3時間ぐらいの列車なのによく旅が出来るものだ。ズボンは長い間洗濯などした様子はない。服はテカテカと黒光りしている。駅に止まるごとに、客を呼び止めて、自分の駅はまだだろうか?とでも聞いているところをみると、おそらく、里に帰るのではなく、行ったことのない所に一人で行く様子だ。85歳でえらいものだ。
 ドナウ河を渡ると、ルーマニヤのようで、「バルカンの星の下に」という唄を思い出し、口ずさむ。
「黒き瞳いずこ わが故郷いずこ こ・こ・は遠きブルガリヤ ドナウの彼方」という歌詞であった。「オンチコーラス」の時代が懐かしい。
ドナウ河は、列車の左手から、流れてくるから、源流は、セルビヤ(旧ユーゴ)の方だろう。ドナウ河は僕にとって、懐かしい河だが、そんなに大きくはなく、幅は50mぐらいだろうか。だが、船は大きいのが運行しているようで、港も大きいし、クレーンがいっぱい立っている。
 僕が、昨日予約したホテルは、真人君の本によると、ブカレストから、まだ、列車に乗らねばならないらしい。7時過ぎに着くから、真人君が予約しているホテルに僕も泊まることにした。ルーマニヤに入ったら、3人の男性が乗ってきて、その 中の一人が多少英語ができるから、真人君と喋っている。建設会社に勤め、今10階のビルを建設中だという。3人の写真を撮ったので、送ることにした。
 ブカレスト駅には7時半過ぎに着いた。両替をするために、ブルガリヤにダーツを交換してもらおうとしたら、ブルガリヤの金がチエンジできないという。だったら、日本円はどうか、ときいても駄目だ、というから、慌てた。僕は、この国のお金が一文なしである。真人君が、米ドルを持っていたから、80ドル両替し、「これで、明日まで二人で使いましょう」と言ってくれたので、ホットした。隣の国でありながら、両替が出来ないなどと予想もしていなかった。それも、ユーロをブルガリヤ紙幣にすべて替えてしまっていたし、昨日は、JCBカードがあったから、また100ダーツ引き出したところだったのだ。もう真人君がいなかったら、ホテルにも泊まれないし、夕食もとれないところだった。これも奇跡である。あの列車で、僕が彼を呼び止めなければ、真人君に合えなかったのである。であれば、ルーマニアでは、食べること、寝ることも出来なかったことになる。ゾーットする。
夕食は、僕がご馳走してやると言っていたのに、真人君のお世話になることになってしまった。
荷物を預け、マクドナルドのハンバーグ、ビールを出してもらって食べた。
食べて、駅を歩いていたら、別の両替所があったので、今度は日本円が替えれたので、2万円替えた。300ルーマニヤ金だった。早速真人君に返金し、僕が夕食は支払うことができた。
これで、気分が楽になった。部屋は3人部屋であった。

by akinishi1122 | 2010-07-11 08:15 | 旅行

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