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中南米の旅

(46)2010年3月31日首都アスンシオン市内バス
昨夜は10時すぎにホテルに入り、夕食は近くのレストランでしてシャワーが済んですぐ寝たから、あたりの様子は気付かないままだった。今朝8階の僕の部屋から外をみると、湖か川の中に島があり緑の島のなかに美しい別荘のような物が数戸ほどたっている。大変眺めが良いところだったことを知る。あとで知ったのだが、この島を眺める位置にここの大統領府があり、真白のホワイトハウスと言った感じだ。大統領官邸となるとどうやらアメリカのそれにならい、白で仕上げられて居るのが多い。考えられることは、国民に疑惑を持たれない純白の城としてれも考え浮かぶことだろう。
一日のバスでの観光を終えて、ホテルを確認できたから、河辺まで歩き、川沿いに歩いていたら、真白な建物があるし、河辺まできれいな芝生がひろがっていた。この白いお城のような建物を写真に撮るために気にはしていたが芝生に入って10mぐらい歩いたところで、笛の音がする。遠くを見ると、軍隊の服装をした兵隊が、大きく手を振り、「入ってはいけない」というらしい合図だ。なるほど広い芝生の真ん中あたりにヘリコプターの着陸できる表示がある。
その周辺をまわるように歩いたら、角かどに兵隊が自動小銃をもって警戒している。その兵士に聞いてみたら、なるほどプレジデント官邸だとわかった。フランスのエリゼー宮殿とまではいかないが、広大な敷地に品格のある建物である。
僕の部屋から直線にしたら500mぐらいの所にあるから、僕のホテルも中心地にあるようだ。
ここも観光バスハないというので、自分でバスで回るしかない。僕は全くASUNCIONというパラグアイの首都でありながら、知識がない。首都どころかパラグアイという国についても知らなかったのだから、無鉄砲としか言いようがなかろう。だから知らないことは、僕流にその国を知ることから始ればいいではないか、と決めた。
ホテルの前に来たバスに乗る。乗合バスでは庶民の生活がわからいい。昨日貨幣を両替したときウルグアイのお金の30倍くらいの数字だったから、インフレで、人々の生活は貧しいのではないか、まず想像したのだったが、乗ってくる人々の服装はウルグアイと殆どかわることない。むしろ市内部ではこちらが綺麗な身なりをしている感じだ。
面白いのは市の中心部のバス停ごとに、いろいろの物売りが乗ってきて、車内に声を掛けて、買う人があれば、その精算のために次のバス停までは乗るが、ずっと乗っているわけではない。だれも買わなければすぐ降りてしまう。ところが買う人が結構いるのにも驚いた。若い娘がパンを買い、婦人が冷たいジュースを買うといった具合だ。それが次々の違った品物を売る人が乗ってくるのに、バスの運転手はなんにも言わず黙認している。
ギターの流しがきて唄いだすとバスの運転手が今までかけていた音楽を切り。この流しの歌が聞けるように配慮までするのである。この車内に乗りこむことがこの国では許される文化なのだろう。そして車内でものを食べたり、飲んだりするのが許される社会であるようだ。売子もジュースの瓶の栓を抜いたら、コップを用意して、それに入れてやり、瓶はちゃんと持ちかえる礼儀をわきまえているから、相互に理解しあっているのである。
庶民の生活を理解するために僕が関心があるのは、墓地を見ることだ。墓地には人間の「死・生観」がわかるからで、墓地で下車してみた。
最初は寺院の境内かと思ったが教会らしいのがなく、墓地だけである。その墓地たるや、まるで独立した家屋といったような、2m×3mぐらいで高さ2mぐらいの建物が何千と建っている。誰もいないはずなのに鉄砲を持った警備員が巡回してきた。うす気味が悪くなって避けるように奥へ歩いてみた。何故墓に警備員なのかと不思議に思ったが、各々の墓はそれぞれ志向をこらして、キリストやマリヤ、十字架などが扉の前にそれぞれの彫刻や絵が配値されているし、窓があり中が見えるようになっている。ガラス窓である。その扉にはどこも必ず頑丈に鍵がかけられている。
中を覗いてみたら、やはりキリストの祭壇があり、その下に棺が並べられている。人間の等身代であるから、ここでは火葬はしてないようだ。だから各地にある国王などが埋葬されたときに入れられた棺のスタイルがそのまあまあここでは残っているといえる。それぞれの残された家族の想いや財政の許す範囲の棺だから、おそらく故人にゆかりのある大事なものが棺に収められているに違いない、これで先ほどの警備員が銃を持って警備しているのが理解できる。この墓が幾千とあるのだ。先日みたウルグアイの墓地は平原にただ人体の大きさの土盛りだったのとはえらい違いだ。同じキリスト教の国々でも死後の扱いがこれほど違うのかと驚いた。
各個人の家の中には子供の棺もあり先祖から続いているのもある。そして2階3階もあるところをみると、1880年代の年代がかかれている。また土地が手にはいらない人のためにマンション形式になって、高層化にもなっているが、棺の大きさはかわらなく部屋ばないだけで人体の大きさだけになりつつあるのは、時代のせいだろうか。
 バスの終点までいくと郊外であり、ぱらぱらと家があり、鶏が放し飼いになっていたり、乳牛が道をよこぎったりして、のどかだ。家々で洗濯物を干しているのを見るのはのどかでいい。
外の温度は32℃と表示されているが、木陰に入ると爽やかである。湿度がないから自分の選びかたで日陰だけを歩いたりすれば、楽しく汗をかかずに歩けるものだ。
パソコンデ日本の情勢をみると、鳩山政権も沖縄の普天間基地の移転問題で、政権公約の県外移転と公約していたのを、段々後退し一部移転などといいだしているから、地元沖縄の各市長あたりから、総反撃をうけ立ち往生している感じだ。だから世論調査でも支持率が5割を切ったようである。もともと民主党内にいろいろの考えがあるから、鳩山氏の立場はなかなか決断できないところだが、もたもたというのが鳩山氏の本当の姿なのだろう。首相なのだから、新時代に決断をしたらいいのだが、出来ないのが鳩山氏の限界なのだろう。

by akinishi1122 | 2010-04-24 06:18 | 旅行

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