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ルーマニヤ・ブカレスト

10)2009年9月12日(10)BRASOVからORADERAへ
ルーマニヤといえば55年前に学生の頃世界青年学生の平和友好祭がブカレストであり、その大会に大阪府学連から大阪外大の後藤君を送りだすためにみんなでカンパ活動をした想い出がある。その時の歌が今でも覚えている。

世界の青春

夢は豊に われらを包み 
明日の姿を 瞳にうかべて
われらの愛する ブカレストの街よ 
戦いは済み 世界は 一つに
平和を求め 訪れる友よ
この歓びを ともに語らん

その世界大会のために作られた歌であるが、この歌を唄いおおいに青春の理想を語り、また活動をしたものだった。そのブカレストにこれたというのは、あの時の青年の理想が多少はすすんだような思いである。あの頃はアメリカ勢力とソビエト勢力が力を競いあい、緊張が続いていて、現在からすると格段の違いの平和である。僕は青春をこのような平和の理想のために若い時情熱を持ったことに多少の意義を感じている。このように平和で旅ができるということは予想もしたことではなかったが、世界の平和を願う若者の希望は助〃にではあるが叶えられていくものだと、個人的な実感をもった。
朝、ホテルでもう一日滞在しようと思って事務所に行くのだが、鍵がかかっていて誰も出ない。予約を一日としていたから、荷物を置いて外出するわけにもいかず、急遽次の町に移動する気になった。
タクシーで駅まで行くつもりでたくさん走るタクシーに手をあげるのだが全然止まってくれない。どうやらここでは、タクシーは所定の場所でしか乗せてくれないようだ。
バス停で駅を聞くのだが中年の人々は全く英語が通じない、ルーマニヤ語で説明してくれるのだが、こちらが解らない。そしてバスの料金を聞くのだが、どこで売っているのかもわからない、何台か待つ。一緒に乗りなさいと乗れたのだが、満員だったので料金は払わずに降りることができた。
さてどうしようかと考えたが、今ルーマニヤのほぼ真ん中にいるから、とりあえず国境の町に行きどの位の時間で行けるかインフォメイションで聞いてみた、すると僕の国境の町へは今すぐ出るのがある、途中で乗り換えて夕方17時15分に着くというのだ。
だからそれの指定をしてもらって、もう朝食もしてなかったが急いでホームにでた。
ホームで有るものの菓子パン、2種類、ビールを買い乗りこんだ。すぐの発車であった。
10時54分BRASOV 発16時15分CLUJ着乗り換えのチケットと、17時間28分ORADEA着と手書きの時間をもらった。ユウレルパスだから1等で6人の個室だが先に2人の女性客がいた。一人は50過ぎぐらい、もう一人は30歳ぐらいだが、なかなの美人だ、ファッションの雑誌など読んでいるからデザイナーなのかもしれない。
着ている服は黒一色だが統一されてセンスがよい。僕の行き先の途中まで一緒らしい。2ツの椅子に足を伸ばして雑誌を読んだり眠っていた。1時間ぐらい遅れてついたので、乗り換えに降りるときは「私についてきなさい」といって、遠い乗り換えホームまで連れてくれた。
途中はなだらかな丘に羊や牛の牧場がおおい。のんびりとして、馬に引かせ車力に作業を終わった夫婦が乗って家路に帰る風景はのどかである。また夕方に家家から煙が立つ、畑からも枯草を焼く煙がたなびく、こどもたちが畑で遊んでいる、泥に汚れた顔をしたこどもたちが列車に手を振ってくれる、鶏の放しがいがいる、もうこんな風景はめったに見かけることが無くなったが、こんな列車の旅もいいものだ。
大分遅れてついたので次の列車になり、そこから2時間半ほどでRADEA駅に着いたのは8時をまわっていた。
列車の中でユースホステルは予約していたが、インフォメイションも閉まっているから、タクシーに住所とホテル名を見せて、いくらだ、と聞いたら、30という、900円ぐらいだったらいいだろうと乗ることにした。ところがこのドライバーは1キロぐらい走り、場所が解らないというのだ。地番があるのに分からないはずがないと思うのだが。そしてどんどん走るそして自分の仲間に電話するのだろう、そして僕に場所を聞くからもともと僕が場所を解るはずがないではないか。そうしたら、ホテルの前に着き降りろという。どうも立派すぎて、ユースホステルのような感じはしないのだが、下されてしまった。そして50紙幣を渡すと2枚紙幣を釣りとしてくれるから、5の紙幣だ、違うではないかと言ったら10紙幣に変えてくれたが、明らかに僕を騙しにかかったことが、この紙幣の釣りの支払でわかった。
ホテルのかカウンターに聞いたら、ここは全然違う場所だ、タクシーを呼んであげるとここからまたタクシーにのった。このホテルのタクシーは僕のホテルの場所を知っているというから安心できた。
タクシーに乗ってみると僕の乗った駅を通りすぎ、さっき行った道の全く反対方向に走るのだ。だから駅前の流しのタクシーは反対の方向に走って、僕を適当なホテルに降ろしたということになる。
タクシーではチリのサンチャゴでもこのような騙しにあったことがあったが、タクシーというのは外国の言葉が解らない客を騙すのは同じ手口である。
やはりホテルに行くには明るいうちに、インフォメイションで説明を聞いていかねば騙しにあうことになるものだ。だからタクシーに2回乗ることになった。

by akinishi1122 | 2010-01-13 11:56 | 旅行

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