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9月24日(23)ポンペイ観光

09年9月25日(23)ポンペイ見学
ポンペイと言えば僕の旅行で一番印象に残っていた場所である。25年前のイタリヤ、ローマなどを見たあと、それまでの僕の頭の中にはポンペイという名前すら全然聞いたことがんまかった。ところが、ここに来てみて、紀元前70年前にバスビオス火山が噴火によってこの町がすべて火山灰におおい潰されたのだが、その瞬間からここの歴史は完全に止まったのだった。
そこを発掘しはじめたのが今から、約200年前ぐらいで、堀起こせば、当時のそのままの文明が出てきた。だから保存されているようなものである。
今ここに再び着いてみてみると、バスビオス火山というのは、直線にして、50㌔以上はあると思うのだが、そこの火山灰が、ここまで飛んできたのが不思議なくらい離れている。灰にうずもれた街の、パン工場が特に印象にあるのは、奴隷が腹を鉄板まかれ、鎖につながれ、そのまま牛や馬と一緒に火山灰のなかに閉じ込められて死んでいた所だ。それも白人奴隷である。腹にまかれた鉄板には奴隷の所有者の名前か打ちこまれている。なんという残酷さだ。パン工場の石臼をまわしていた途中であったとみられる。
そして一方では、豪華な客室や、豪華なサウナ風呂、豪華な応接間、公衆浴場。噴水、壁画、絵画、モザイクタイル、敷石、驚いたのは、便所や台所のパイプが鉛でできていて、しかも、トラップという臭味防止装置、また屋根からの雨水のトユが銅管でできている。
銅像が現代と同じ仕上げされていて、ミケランジェロなどと同じ作品がすでにできていたのである。ひるがえって日本を考えてみれば、まだ縄文土器の時代である。
造形文化と人間の平等という思想が非常に格差があったことがわかる。奴隷制度というののが文化をきずく土台でもあったのかもしれない。建物を建てるための基礎などには人間の労働が欠かせないのだし、貨幣文化が無い時代には権力者の強制に従うことでなければ、人は働くことはないだろう。強制には反抗がつきものだから、奴隷としての鎖で逃げないようにしたのであろう。それでもスパルタルクの反乱というのが歴史に記録されているのだから。
同じ人間でなければ精密な工作は出来なかったはずのコロセオなども、奴隷制度の遺物とみていいだろう。
そんなことを考えながら、3時間ほどまわったが、なかなか回りきるまでにはいたらない。
さすが日本人の観光客が30人ぐらいのグループを5組ぐらいみかけた。
おそらく僕と同じように感激した人もいることだろうから、ここは日本にもっと紹介されてしかるべきだと思う。
昨日から少し風邪気味でルルを飲んでいたら大分ましになった。だがMiranoのホテルで一人部屋だったから、開けて寝たら沢山の蚊にやられたのが、あちこちカユイミが残り困っている。スイスには蚊がいなかったので、スイスの気分で窓を開けたのが間違いだった。僕だけでなく麻里もだいぶ刺されたといっていたからイタリヤには蚊が多いようだ。
ホテルに帰りナポリの海岸に出て食事をしようと思ったが、海岸で、しかも人出が多いのにレストランが少ないのは何故だろう。
この突堤では3年前に来たとき、ナポリ大学の教授で日本中世史を研究している女性教授にあった、思い出の突堤である。
もしかしたらまた会えるのではないか、などと思ったが、彼女が教えてくれたバスビオス火山も観てきたし、思い出にのこる。
彼女に日本の少年使節団の話をしたところ、正式には2回派遣されたということだったが、日本ではあまり知られていないようで。ひょっとしたら、帰国した青年たちの前だったのかもしれない。でないとキリッスト禁制になってから、送り出すはずがないからだ。
そんなことで、町に引き返し、夕食にした。レストランで現実にあるメニューを見て、これとこれとというのをえらび、とってみた。サーモンだと思ったのは肉の塩ずけで、ピーマンの味噌煮、それにカボチャ、イカの小さいのがいっぱいはいっている、茄子などもはいっていた。それにパン、ビールである。閉めて15ユウロだったが、の混みは全部食べて美味しい。たが肉の塩漬けはおいしいが、分量がおおすぎて、ほとんど残した。
こんなに料理してあるので選べば当たりはずれはないということがわかる。
ホテルに誰か日本人がいたら、ビールの肴にでもと、持ってかえった。
ホテルではインターネットができるというのだが、僕には繋がらず、日本人の女性が居て繋がっていたので、メールが入っていないかを確認させてもらった。だからさっきの肉をプレゼントしおいた。
今日のホテルには日本人は彼女だけだったようだ。
このホテルは3年前に泊まったホテルであり、部屋も2人だけでオーストリヤの青年と2人だけだった。

by akinishi1122 | 2009-10-04 21:23 | 旅行

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