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シベリヤ鉄道の旅 (5)

シベリヤ鉄道の旅(5)7月20日
昨夜早く寝たので今朝は4時に目覚め二日分の日記をパソコンでうち、芥川龍之介の「羅生門」を読みはじめた。だが昔の全集だから字が小さくて目が疲れる。結局また眠くなり8時まで眠ってしまっていた。やはり一人歩きの観光も疲れるとみえる。
朝食に降りたら日本人らしいひとが5人ほどいたが話かけることもなく別々のテーブルだった。書きためた日記を送信するためにはパソコンカフェを探さねばならないのだが、どうもここの案内も要領をえずあまり自信がなさそうである。地図で表示されたところも大ざっぱで名前すらわからない状態だからあまり使う人がいないのかもしれない。
とにかく地図に表示された場所に行くことにした。トロリーバスの①に乗り表示されたところに下車したら、どうやら空港である。一人日本人が帰国する人にあったがこの人も知らないらしい。3人の人に聞いたが誰も知らない、だが最後の人が「私の車に乗りなさい」とジェスチュアーで誘い、乗せてくれた。この人は家族を空港に送りにきていた、帰るところらしく、30代後半の青年である。どんどんとばして怖いくらいのスピードだが表情からして悪い人ではない。英語は全く話せないが自分の知っているパソコン店につれていってくれた。だからまったく疑う気持などおこらなかったから日本の土産を渡し、彼の写真を撮らせてもらい思いっきりの感謝の気持ちを表現して別れた。
あとでわかったのだが、この空港は20年前に僕がちょっとしたハプニングがあった空港であることを思いだした。モスクワへの出発の少し時間があるから外の森を散歩してベンチで語り合う老夫妻に安らぎを感じ見とれていて出発時間ぎりぎりになってしまったら空港の女性職員さんが僕を探しにきてくれ、飛行機が僕だけを待っていたので飛行機まで手をひいて駈けてくれたあの時の空港前の森であった。
ところがこのパソコンカフェはどうもパソコン教室の授業の最中であった。だから授業が終わって夜の6時から9時までが開放されると説明された。せっかく紹介されてつれてきてもらったのに、その時間がもてあます。困ったと悔やんでいたら、中年の婦人がてまねきして、「自分についてきなさい」というのだ。いろいろ親切な人がいるものだ。いわれるままについて行ったらなるほどパソコン店である。だがこの店では携帯のパソコンへの接続はやっていないという。そして店にあるパソコンも日本語ができないという。なんと不運だろう。二人の親切が役にたたなかったが、もうパソコンができなくても二人の親切の思いでだけでも十分だと思う。彼女の写真もとらせてもらった。

by akinishi1122 | 2009-07-25 09:26 | 旅行

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