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セゴビヤ

 ワンワールド世界旅行(16)
2月5日(火)セゴビヤ観光
パソコン教室をこのホテルがやっていて、その先生が日記などが添付できる操作を教えてくれた。一度聞いてもスペイン語の表示だから、ついに理解できないまま授業が始まり、理解出来ずじまいになった。
今日はセゴビヤ観光である。マドリイドから北を向いて走るバスだ。往復で12ユーロである。20分ほど走ったら、雪山がみえてきた。昨日とは景色がちがい牧場もある。イギリスやスイスなど程ではないが、主に牛がポツポツ程度に見える。
昨日バスに乗るとき婦人が僕の荷物をのけて座席について不愉快だったが、今日僕が一番前に座ろうとしたら、運転手が貴方の席は違う、といって、ここのキップは全て座席指定だということが分かる。昨日は勝手に腹を立てていたのである。今日になって自分が恥ずかしい思いになった。
セゴビヤには1時間で着いた。途中は殆ど家が無かったのに、平原の中に大きな街が突然現れたといった感じだ。そしてまた突然に街の中を走る高さ20mぐらいの石の水道橋が空に現れた。下から見上げると積み上げたアーチ型の石で延々と遠い山のあたりまで続いている。これは万里の長城に匹敵するのではないかと思えるぐらい僕には感じる。水を必要なのが人間だが、ここに大量の水が必要とする必然性がなければこの大事業が続けられるわけがないはずだ。ローマ時代というから日本の聖徳太子の文明史から200年も前にこれだけの土木技術が既に完成していたのである。ただ単に石を積み上げるだけでなく水が漏れないように接続する緻密な石の切込みがなければたちまち水は漏れてしまうはずだ。それが何千キロと続くのだから驚嘆せざるをえない。高さ20mまで1トンぐらいの石をどうやって持ち上げたのだろう。いまだったらクレーンがあるが、それにしてもアーチが隣と繫がるまでよくも落ちてこないものだ。高松塚などの比ではない。日本の前の首相の森さんが「日本は世界一で神の国であるぞ、というのをしっかり子供たちに教えなければならない」と言ったが、こんな国があるのを目の前にして、その言葉が空虚に感じ、滑稽にさえ思う。
水道橋の頂上まで上がってみた。すると10階建のビルの上から下を見るような高さだ。その下に街があるし、この水の恩恵を街の人々がうけていたのである。水道の頂上あたりに大きな教会がある。広場に水道の水が流れっぱなしで恩恵をうけているが何故ここに都市ができたのか日本に帰えってから調べてみたい。ざっとみたところ数万の人口に違いない。一人旅だから誰にも聞く人がなく老人にこの石橋の感激を話してみたが英語がさっぱり通じないからもどかしい。
広場で日本人がいた、徳島で公務員をしていて8日間のスペイン旅行だという。40代の男性だがこんな田舎町をよく一人でみつけたものだと感心する。
帰りにマドリードの地下鉄で白髪の女性が日本の文庫本を読んでいるから話かけたら神戸垂水の出身でもう20年になり旦那も日本人で日本語の翻訳をしているらしいが、なぜ金髪にしているのか不思議である。
スーパーでビフテキ、フルーツの缶詰、ビール、トマトを買い、料理するために話しかけたらアルゼンチンの英語の教師と小学の教師、それに大学生で建築の学生の3人女性である。僕のステーキ肉が一人では大きすぎるので半分とフルーツも半分わけてやった。
アルゼンチンも最近政府が変わりアメリカの影響から経済の独立を図りつつあるから、将来に希望を持っていると話している。だから僕もその実体を知るために訪問国にしたと言っておいた。
パソコンにOxfordのY子さん(中学の英語の教師を停年後オックスフォードに住んでいる)から「イギリスでは私の家に泊まってください歓迎します」と英語できて、電話番号も知らせてきた。有り難い。
だから「お会いできるのを楽しみにしています、久し振りに寿司でもご一緒しましょう。できればロンドン大学のローラさんも一緒に私に招待させてください」と返事しておいた。

by akinishi1122 | 2009-06-03 21:22 | 旅行

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