フランス・スペインの旅(29)

フランス・スペインの旅(29)3月1日 ボルドーからビアリッ
朝立ちにコック林檎を持たせけり  昨夜のコックさんが青林檎と飴を一握りもたせてくれた
居ぬはずの妻の姿や春の駅     駅に着いたら向いのホームに佳子に似た外国婦人にびっくりする
ボルドーから45分も離れたホテルだから、ボルドー市内には寄らずに次の街へは行くことにした。昨日着いた駅の駅員さんが、今日の時刻表を作ってくれたので、9時15分に乗りボルドー駅、10時29分発で30分の待ち合わせ、大西洋沿岸をスペインの国境へ向かう。
気になっていたのは、昨夜のホテルは事務員さんが週末の休暇らしくていなかって、コックさんだけだったから、今日のホテルの予約が取れていなかったことである。だから今日の列車の中で次の街やホテルを探さねばならない。だから座席に着いたらすぐ前にいる老婦人に話しかけて、「国境のサンジャンドリウス町に行きたいのだが、」と聞いて話のきっかけを作ろうとしたのだが、英語が全然通じないでいたら、通路を挟んだ隣の黒人の若30歳ぐらいの女性が英語で話しを聞いてくれた。
そして僕のあらかじめ予定していたホテルのある街の地図を見せて、このホテルは駅からの交通は何を利用したらいいだろうか。などを聞いた。すると彼女の言うには、「貴方の泊まるホテルは貴方が行く駅の一つ手前だから、荷物を預けて観光してから、引き返したらいかがですか」というのだ。そんなことで話しやすくなり、僕にしたら、まだホテルは予約もしていないし、ついでに彼女にホテルへ電話してもらい、「僕はフランス語が出来ないから、この電話で予約をしてもらえないだろうか?」と頼んだら。心よく予約までとりつけてくれた。こんな時自分の電話があると便利である。彼女は黒人でも少し白人の血がまじっているようで、スタイルもいいし、なかなか感じのいい婦人だった。
彼女は先に降りたが、下りるときに僕の席に寄り「できたら3ツの街は、すぐ近くで続いているから、全部観たらいかがですか」とまで教えにきてくれて降りていった。印象に残る美しい女性だし写真も撮らせてもらった。
国境のサンサンドリウス駅に着いた、彼女がすすめてくれたように、駅で荷物を預けようとしたら、ロッカーは無いという。今日は日曜とあって駅前のほとんど店は閉まっているし、仕方ない大きな荷持を持っているし、タクシーで一巡するか、とタクシー乗り場に待っているが、タクシーも来ないのである。
相談するにも人も歩いていない。仕方ないから、中華レストランに入りワインでも飲もうかと、尋ねたらワインはやってない、と断られ、ここで1時間40分待たねばならなかった。
引き返しホテルのある駅に着いてホテルを探すために駅員に聞くと「真っすぐ行って左だ」と言うからそこらへんで、若い男性等に地図を見せて聞くと「付いてきなさい」といってまた大分坂道をスーツケースを押して歩いて、「あそこだ」と言って彼らは引き返して行った。ところがそこに着くと「いやあなたは早く曲がりすぎている、もう一つ先を左に曲がるのだ」と今度は地元の住人らしい老人が教えてくれた。これでやっとホテルに辿りつけたのだが、荷物が重たいので汗がびっしょりだ。やはり道というものは、聞く人が土地の人とは限らないから、親切でも間違って教えてくれる人もあるということだ。
ホテルは大きな敷地で庭も広い。だが6時にならないと受付しないというから、荷物だけ預けて街へ出ることにした。
駅前からバスに乗ると15分ぐらいで海岸に出る。最初に見えたのが大きな波で高さ5mうねりが30mぐらいもあるだろうか。どぎもを抜かれた。そこにたくさんのサーフィンの若者が波乗りしている。こんな高くて幅の長いうねりだから楽しかろう。
大西洋の荒波を初めてみることができた。昨年行ったノルウェーは夏だったせいか、6日間の外洋の船旅だったにもかかわらず、ここと反対に全く静かな海で鏡のような海面だったことを観たからこのフランスで見れるとは想像もしなかった。驚きである。砂浜が湾の岸に続き、ゴミの一つもない。調べてみると、ここには外国の国王がみんな別荘の保養施設を持っているという。
さすがに豪華なホテルか、王家の家らしい建物のきらびやかで、落ち着いた建物ばかりである。大きな岩が点々と沖へ浮かんでいるようで、その岩に5mの高さの波が被さるのだから、白波が絶えない。それが美しいのである。
やはり一番突堤の岩にはキリスト教のマリヤ像がキリストを抱いて立っている。
それに1933年から、1945年までの第2次大戦で戦死した戦士の名盤と反戦の祈りの母性像が大きく目立つ。
ここで2時間ばかり散歩したが、ここでも日本人を見かけることはなかった。
この町の教会に入り俳句を献納
何想ふ 初老の夫婦 春霞   祭壇の前でじっと永い祈りをささげている
この町に来る時松林が半分ぐらい真中ほどからなぎ倒さていて、2月に台風があったらしい。相当きついが、クヌギだけは葉が無いから、倒れていないし、家は瓦も飛んでいないから、日本の台風とは性質が違うようだ。
土井先生からメールが入っていて、旅日記楽しんでいます、今日は横谷さんと彼女仲間の画家の個展を観に行きます。病院に絵を寄贈して下さるそうで楽しみです。とあったから(旭東病院の廊下がますます素晴らしい芸術廊下になりますね)と返事しておいた。

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by akinishi1122 | 2009-03-29 16:38 | 旅行 | Comments(0)

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